長いアプローチを抜けると、そこは島じかん!?琉球モダンな大人の隠れ家 和琉ダイニング「あんのん」 ≪特典アリ≫ 2013.8.23
個性的なお店が立ち並ぶ目黒川沿い。
そんな中で、その端正な佇まいと相まって、いい意味で異彩を放っているお店、和琉ダイニング「あんのん」。
これまで、入口まで長~く延びている美しすぎるアプローチに若干の気後れを感じていた中目黒新聞ですが、今回とうとう勇気を出してみることに。
通りから10秒もかからないのに、普段のセカセカした気持ちがリセットされていくのが分かります。
アプローチの突き当たりを右に折れると、眼にもまぶしい白い壁と重厚な黒い扉が。
ちょっとした非日常感がステキです。
こちらの「あんのん」ですが、事前情報によれば沖縄のラグナガーデンホテルをはじめ、北海道でも2つのリゾートホテルを手掛ける会社が運営しているとのこと。
“日常を忘れさせてくれるオモテナシ”にかけては一家言ありそうな予感。
さぁ、いよいよ扉を開けてみますよ。
中目黒新聞
こんにちは・・・
「いらっしゃいませ!」
ディナータイムがスタートする少し前、仕込みで一番忙しい時間に伺ってしまったのにも関わらずニッコリ笑顔で出迎えてくださったのが女将補佐の天願(てんがん)さん。
まずは店内を見せていただきました。
入口からパッと目に飛び込んでくるのが、カラフルなバーカウンター。
島ガラスの陽気で素朴な風合いが、楽しい気分にさせてくれます。
こちらはお食事をするためのメインのスペースというわけではないそうで、主にランチタイムの臨時席として、また常連のお客さまが一杯だけ飲みにきたりといった際に利用されるそうです。
カウンターを正面に見て右手側は、宴会利用もできる広めのお座敷「天川」とテーブル席の半個室「かしかけ」「ぬちばな」の2つがあります。
フチ帯のない琉球畳や一部に朱色が使われた壁など、沖縄テイストがセンスよく配された空間は一度に20名ほどがゆったり会食できる贅沢お座敷です。
広いお座敷は引き戸を閉めると少人数でも利用できる個室仕様にも。
中目黒新聞
ところでこちらにあるのは漆器ですか? ものすごくきれいですね!
天願さん
「とぅんだーぶん(東道盆)」と言いまして、琉球王国の宮廷料理を盛り付けるためのお重みたいなものなんですよ。
それからこの青い陶板(タイル)も沖縄の読谷村で作られたものなんですよ。
中目黒新聞
そうなんですね~、それにしても、沖縄テイストの取り入れ方が本当におしゃれですね!
通路を挟んで反対側は、テーブル席の半個室スペースがふたつ。
ここまででずいぶん席数ありますが、まだまだあるんです。
今度は入口正面のバーカウンターの左手側のスペースへ。
こちらは、沖縄テイストは控えめのモダンな空間。
仕切りのないオープンなスペースにテーブル席が4つあり、さらにその奥にも個室1室とテーブル席が4つあるスペースがあるんです。
ちなみに壁に貼ってある黒いパネルは、墨で染めたバナナペーパーで出来ているとのこと。
センスを感じさせつつ居心地の良さそうな空間です。
ここでソムリエの大重さん登場。
大重さん
いらっしゃいませ。
中目黒新聞
あ、どうも、こんにちは、お伺いできるのを楽しみにしていました!
それにしても、こちら側も広々としていて、本当に贅沢な空間の使い方ですね。
大重さん
お客様にはゆ~っくりくつろいでいただきたい、というのが基本にあるんですよ。
店名の「あんのん」は「安穏」から来ているんですが、そんな気持ちを込めています。
また、こちらのスペースは、2カ月に1度、ライブ会場にもなるんですよ。
中目黒新聞
ライブ?
大重さん
沖縄の音楽にゆかりのあるアーティストをお招きして演奏して頂いていますが、ありがたいことにライブのある日は、予約だけですぐに満席になってしまうほどの人気なんです。
こちら毎回大盛況だというライブの様子。
盛り上がってくると客席の方で自然とカチャーシー(両手を頭の上に上げて左右に振りながら足を踏みならず沖縄の踊り)がはじまるそう。
中目黒新聞
なんだか楽しそうですね! お話を聞いているだけでもワクワクしますよ!!!
大重さん
次回のライブの予定はまだ正式に決まっていないのですが、ご興味があればお店までご連絡ください!
ところで、そろそろお食事、召し上がられませんか?
中目黒新聞
はい、いただきます! よろしくお願いします。
今回は、「琉球会席」と「和食会席」の5,000円のコースを、編集部員2名でそれぞれいただくことに。
席につくとユニークなチラシを発見。
なんでも毎週1名にあんのん中目黒店のお食事券が当たるそうですよ。
コースなど4種類から選べるそうで、これは来店した際には応募マストですね。
さていよいよお料理ですが、まずは琉球会席からご紹介。
こちらのコースはデザートも含めて9品。
琉球会席 でいご 5,000円(※お料理の内容は月ごとにかわるとのこと/写真以外に炊き込みごはんと沖縄そば、デザートもあり)
わお~すごい!!!
先付の小鉢、前菜、お刺身の三種盛り、ラフティ、ゴーヤーチャンプルー、田芋の黒糖醤油からめ、グルクンのから揚げ。
盛り付けといい器といい、一品一品、その細やかな心遣いが伝わってくるようで、本当に美味しそう!
では、さっそく頂きます!
琉球会席の方は、その名のとおり沖縄のお料理ということで、どちらかというと“濃い目”のしっかりとした味付けを予想していましたが、いい意味で裏切られました。
どのお料理もとてもとても繊細でやさしいお味なんです!
例えばこのラフティ。
島豚アグーのラフティ
お醤油でしっかりではなく、アッサリ目のお出汁が効いた澄んだ美味しさなんです。
サッと炊き合わせたサトイモやオクラとの相性も抜群!
もちろん、お酒もいただいちゃいました。
琉球泡盛 残波(ZANPA)
もうこれは、鉄板ですね!何を飲もうか迷ったら残波です!
中目黒新聞
いやあ美味しいです!
しかし、なんというか、こんなに繊細な沖縄料理をいただくのは初めてかもしれません。
天願さん
ありがとうございます。
うちは琉球と和の融和・・・簡単にいえば琉球料理と和食のいいとこ取りをしようということをコンセプトにしているんです。
食材にしても、系列のホテルが沖縄にも北海道にもある関係で、南北の美味しい食材のいいとこ取りが出来るんです。
ですから琉球料理はもちろん、和のメニューや双方を融和させたメニューまでご用意しております。
なるほどです、とお話をうかがいつつ次はお魚をいただきます。
グルクン(たかさご)のから揚げ
沖縄の県魚のグルクンがカリッカリに揚げてあって頭から尾まで小骨もまるごとイケます。
サクサク、パリパリという感じで食感はもちろん、食音?まで楽しめる一品!
さらにさらに、
田芋の黒糖醤油からめ
黒糖のほんのりとした甘さと香ばしさ、そして芋独特の粘り感がクセになりそうな一品!
田芋も沖縄では子孫繁栄を意味する縁起物として昔から食べられているものだそうです。
そして、お料理は後半戦に。
ジューシー(沖縄風炊き込みごはん)と沖縄そば
沖縄そばには島とうがらしを一振り。
幸せすぎます。
かなり満腹になったところでデザートをいただきます。
デザート(ぜんざい、バニラアイス、メロン)
最後はさんぴん茶(沖縄ではジャスミンティーのことをこう呼ぶそうです)をいただき、
ごちそうさまでした!!!
続けて「和食会席」のコースもご紹介。
和食会席 ふよう 5,000円(※お料理の内容は月ごとにかわるとのこと/写真以外に雑炊、デザートもあり)
こちらも豪勢です。
まずは前菜からいただきます。
鴨ロース 茶豆塩茹で 鮎酢炊き 新銀杏
どれも優しい味付けで素材の良さが活かされています。
鴨の甘みや鮎の骨からしみ出す魚の味がたまりません。
続いてお造り。
お造り 3種盛り合わせ
マグロもシマアジは脂がのっているのにサッパリ。
旬の鱧のこのフワフワ食感たまりませんね。
添えられている新鮮な海ぶどうがさり気なく琉球を感じさせてくれます
お次は煮物です。
蛸柔らか煮
ん~、もうお上品。
こんなに柔らかいタコは初めていただきました。
そして配膳された時からすごく気になっていた、火のついている台の物をいただきます。
自家製豆腐の小鍋
こちらのお豆腐ただ者ではありません。
すごく滑らか~なのに程良い食感もあり、しっかりと豆腐の味のする食べごたえある一品。
出汁のしみ込んだ柔らかい豚肉や白菜、エノキがほっこりさせてくれます。
いったんここで口直し。
真烏賊そーめん
のどごし爽やかで歯応え抜群です。
続いては揚物。
鰯の紫蘇とチーズ挟み揚げ
パリパリの皮に包まれたイワシとシソとチーズが口の中で混ざり合い、想像を超える味となります。
レモンをさっとふってペロリです。
そしていよいよクライマックス、ご飯ものの登場です。
シジミとアオサの雑炊
シジミとアオサの海の物とシイタケなども入っていて、出汁は甘みのある上品な味。
満腹に近いお腹でも結局あっという間に完食です。
デザート(メロンとグレープフルーツが添えられた杏仁豆腐)
そして最後にさんぴん茶をいただきました。
いや~、ごちそうさまでした。
夕方からスタートした取材を終えた頃にはすっかり辺りも暗くなっていました。
お店をでる際には、今回の取材をサポートしていただいた本部の河内さんと伊藤さんのお二人もわざわざ川沿いまで見送りに出てきていただくというオモテナシ、恐縮です。
目黒川沿いで談笑ついでに「読者特典」について相談させていただくと・・・
9月末までの特典をいただいてしまいました!
ありがとうございます!
その内容はコチラ。
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料理長のお薦め1品を1グループに1皿プレゼント♪
【利用条件】ディナータイムのみ可。2名様以上で利用可。1グループにつき、1皿とさせていただきます。
【提示条件】ご注文時に「中目黒新聞を見た」とお伝えください。
【備考】他サービス及び特別プランとの併用不可。
【期間】 2013/09/30 まで
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みなさん、是非この機会に「あんのん」に訪れてみてはいかがでしょうか?
「和琉」をキーワードに洗練されたスタイルで提供されるお料理や空間。
気の置けない仲間と来るもよし、ちょっと気の張る商談にもよし、このフトコロの深さはいろいろな場面で頼りになるのではないでしょうか。
そして、ここには“島じかん”が流れています。
ちょっとした非日常を味わえるステキなお店ですよ。
和琉ダイニング あんのん 中目黒店
所在地:東京都目黒区上目黒1-18-11 新サフィール中目黒ビル1F
電話:03-6452-2911
営業時間:[ランチ]11:30〜14:30(L.O. 14:00) [ディナー]17:00〜23:30(L.O. 22:45)
定休日:日曜日
HP:http://www.an-non-nakameguro.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/nakameguro.annon