中目黒に超特大古代魚が! ボトラーズブランドも楽しめる水族館BAR「Granship(グランシップ)」 2013.5.23
ずーーーーっと前から、通るたびにチラ見していたバー。
だって、扉の向こうにはどう見ても巨大な水槽があるし、金魚がいるし(写真左下の水槽)、かと思いきやデカデカと「カレー」ののぼりがあったりするんですよ?
ですが本記事の記者は女性ということもあり、バーという場所に入る勇気がなかなか出なかったのです・・・
でも今夜は思い切って入店!
中目黒駅から徒歩8分、東山2丁目にあるバー「Granship(グランシップ)」をご紹介します。
■「水族館バー」の名は伊達じゃない
待っていたのは、全長5m50cmの水槽とその中を悠然と泳ぐお魚たち。
「水族館バー」として知る人ぞ知るこちらのお店では、巨大な古代魚・ピラルクとその仲間たちが迎えてくれます。
もうちょっと寄ってよーくみてみましょう。
ピラルク、どーん!!!
世界最大の淡水魚であり古代魚であるピラルク。
2m超まで育った彼(彼女?)くらいのサイズになると、ウン千万円という市場評価になるほどの貴重な魚なのだそうです。
もとはオーナーの趣味でペットとして飼われていたのですが、堅調な成長ぶりに「ピラルクを目玉にしてココをお店にしちゃえばいいんじゃない?」と誕生したのが「Granship」だとか。
以前、わざわざ青森からピラルクを見るために来店されたお客様がいたくらいで、こんなことをおっしゃっていたそうです。
『前からここに来たくて、ついでに東京タワーを観光してきました』って (笑)
ほかにもアロワナやエイなどが悠々と泳ぐ水槽に魅了されっぱなし。
お魚たちをボーっと眺めてグラスを傾ける至極の時間に、一瞬、完全リラックスモードに・・・ いかんいかん。
■レアなウイスキーに出会える水族館
「大きな水槽と巨大な魚」ですでにインパクト十分なのですが、Granshipの上質なお酒と料理を紹介しないわけにはいきません。
店長
自分がウイスキー好きなので珍しいウイスキーを用意しているんです。
『ボトラーズブランド』ってご存知ですか?
中目黒新聞
知りません(キッパリ)! なんですかそれ?
店長
蒸留所のモルト原酒をボトラーズブランドの会社が買い付けて自社で瓶詰めして販売しているお酒で、どれも希少なものなんですよ。
同じ樽で作られたウイスキーなのに、樽を移し替えたり濾過の仕方を変えたり後半の工程を変えるだけでまったく違うお酒になるんです。
例えて言うなら、18歳まで同じ家で育ったそっくりの双子が、一人暮らしをしたら別人になってしまったような(笑)
というわけで、ボトラーズブランドの魅力を実際飲み比べてみようということで出していただいたのがコチラ。
右)「クライヌリッシュ」北ハイランドの蒸留所から生まれた、深みのあるハイランド・モルトウイスキー。
そして、このモルト原酒からボトラーズブランドとして生まれたのが
中)「ウィームス」の15年
左)「アデルフィ」の16年
店長
じゃあ、この順番で飲んでみてください。これはすごく贅沢な飲み方ですよ~
(と促されるまま、一口、そして一口・・・)
中目黒新聞
これが本当に同じお酒だったんですか!? まったく違う!!
クライヌリッシュは独特のピートの香りがほどよい、深みと華やかさをあわせもった味。
それが「ウィームス」の15年は口の中にファーっと軽やかさとフルーティーさが広がり、「アデルフィ」の16年になるとずっしりと重ための甘さが残る感じ・・・
・・・。
いいんでしょうか、ウイスキーのウの字もわからない自分がこんな贅沢なことしちゃって。
拙い感想で申し訳ないのですが、そんな人間が驚嘆するほどの違いとおいしさだったということでご容赦ください。
また、ボトラーズブランドのウイスキーは基本的に限定ものですので、本記事で紹介しているものも無くなり次第終了になりますが、常時数本のボトラーズブランドを用意しているとのことですので、お好みを伝えてセレクトしてもらってはいかがでしょうか。
ちなみにチェイサーに出していただいたお水はスコットランドの超軟水。
店長がウイスキーの試飲会で出会ってわざわざ問い合わせて手に入れた、ウイスキーの飲み口を崩さない品のあるお水です。
もちろんウイスキー以外にもカクテルやビールなどのドリンクメニューも多数。
店名の「Granship」の名を冠したグレープフルーツベースのオリジナルカクテルもいただき、うっとりとした気分に。
女性でも安心していろいろなお酒を楽しめるところも魅力ですね。
■フードは手作り燻製やオリジナルカレーなど本格派
Granshipは、料理畑出身の店長が手掛けるフードメニューにも注目です。
中目黒新聞が気になっていたのは「手作り」と書かれた燻製。
バーで手作り燻製はなかなかお目にかかれませんよね。
店長
ウイスキーって相性のいいおつまみが少ないのですが、試行錯誤してたどりついたのが燻製だったんです。
ということで出していただいたのが、砂肝・ホタテ・たらこ・チーズの手作り燻製盛り合わせ。(単品注文でそれぞれ500~600円)
漬ける・洗う・乾かすといった丁寧な工程を経て桜のチップで燻された4種の燻製。
中目黒新聞のお気に入りは砂肝とチーズです!
砂肝は、コリコリ感を残しながらも香ばしさが主張する新感覚のおいしさ。
そしてチーズは、封を開けてすぐ調理されたとあってとってもクリーミー。
燻製なのにとろける、何とも幸せな味でした。
そして忘れてはならないのがグランシップカレー(800円)。
Granshipにはご飯ものもあるんです。
平日はランチタイム(11:30-14:00)、カフェタイム(14:00-16:00)も営業もしており、一日中人気の店長オリジナルカレーがこちら。
店長
数種類のスパイスを使いながら、少しカレールーも混ぜて、食べやすいけどオリジナルで一味違うカレーに仕上げています。
中目黒新聞
確かに! スパイスの味は強いのに、ルーが混ざっているからまろやかで食べやすいですね。
なんだかクセになりそうな味ですね~、おいしい!
店長
でしょう! わかってもらえると嬉しいですね。
カレーの具はその日その日で違うので定期的に召し上がるお客様もいらっしゃいます。
■もっと早く来ればよかった・・・ 激しく後悔
Granshipの魅力をたっぷり満喫したところで、素朴な感想をぶつけてみました。
中目黒新聞
ピラルクもいるし、ウイスキーもこだわっているし、料理も手作りでおいしいし、しかもランチタイムやカフェタイム営業もされていますよね。
私が女性ということもあってちょっと入りにくい印象だったのですが、手広いし、値段も高くないし、すごく身近な存在に感じました。
店長
そうおっしゃる方、多いんですよ(笑) 場所柄、たくさんのお客様でガヤガヤする店でもないのですが、何かに頑ななバーというわけではないんですよね。
お客様がお好きなお酒をいろいろ楽しんでいただきたいので、この辺りとしては割とリーズナブルに設定しているつもりですし、ランチやカフェタイムにはご近所の方にもご利用いただいているんですよ。
中目黒新聞
そうなんですねー、もっと早く入ってみればよかった・・・
店長
気が向いたらいつでもきてください。
常連さんも多いですが、初めての方でも女性でも気軽に入っていただきたいと思っているんですよ。
仕事から帰って、寝る前に一杯飲みたいなってときにフラッとお越しいただけたら嬉しいです。
中目黒新聞
一杯だけでもいいんですね! そしたら通っちゃいます!
その佇まいに尻込みしていたけれど、入ってみたら居心地のよさにいい意味で裏切られた水族館バー「Granship」。
「偉大なる船」という名の通り、ゆったりと器の大きいお店でした。通りがかったことのある方、「いい店を探している」という方、フラッと立ち寄ってみてはいかがですか?
~まだまだあるGranship情報~
(1)21時以降、毎時0分に水槽にスコールが降ります。一見の価値あり!
(2)金魚を水槽の魚にあげられる餌付けショー(有料)も楽しめます。
(3)シガーの持ち込みOK。シガーナイフが用意されています。
(4)毎月第2土曜にはフリージャンルの音楽イベントを行っています(写真はそのときの様子)。
(5)サッカーなどの中継のある日はスポーツバーとしても楽しめます。気軽に店長に相談を! ※放映局によっては視聴できない場合があります
Granship(グランシップ)
所在地:東京都目黒区東山1-3-10 1F
アクセス:東急東横線中目黒駅 徒歩8分/東急東横線代官山駅 徒歩10分/東急田園都市線池尻大橋駅 徒歩10分
営業時間:LUNCH 11:30 – 14:00/CAFE 14:00 – 16:00/BAR 18:00 – midnight
定休日:LUNCH&CAFE 月~金(日曜祝祭日定休)/BAR 日曜定休(ただし月曜が祝日の場合月曜休み)
クーポン・その他:HOT PEPPER グルメ
URL:http://www.granship.net/
Facebook:https://www.facebook.com/granship
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