中目黒から10分歩いてもお釣りがくる満足度。ビオワイン充実のダイニング「ひげたか」でカンパイ! 2013.9.27
駅から遠くてわかりにくいお店ほど、好きになったら余計に大事に思えませんか?
今日ご紹介するのはそんなお店。
中目黒駅から山手通りを池尻大橋方面へ歩くこと10分、ドン・キホーテを越えて左に入り、さらに左に曲がると・・・
路地に数軒のお店があり、そのうちの一軒が「ひげたか」です。
ひっそりとした通りから明るい店内の様子をガラス越しにうかがうと、いつも笑顔が見えて、
ず~っと気になっていた中目黒新聞。
実は我慢できずにここのところ何度かお邪魔し、ひげたかの虜になってしまいました。
そして今回はいよいよ取材もさせていただくことに。
■上質オーガニックワインがALLグラス注文OK! ボトルも1本3,000円台から
ドアをあけると、厨房前に8席のカウンター席。
店内はあたたかい照明にすっきりとした内装で、とっても落ち着きます。
奥には毎晩争奪戦?の個室アリ。
ただ、この日も予約のお客様がいらっしゃったので撮影はできず、スミマセン・・・
さて、120点の美笑顔で迎えてくれたのはスタッフのマリエさん。
このかわいさ、まいっちゃうな~
実はマリエさんも他のスタッフさんも、こちらの方にスカウトされて働き始めたのだそうです。
↓
店長兼料理長の田村 純さん。
ひげたかの看板マスターです。
中目黒新聞
今日はよろしくお願いします! こちらは最近リニューアルされたんですよね?
田村さん
はい、今年の6月にリニューアルしました。
それまでコース料理をメインでお出しするレストランだったんですが、お食事もお酒も気軽に楽しめて入りやすいお店にしました。
お昼にはランチをやっています。
中目黒にお店を構えて2年になるのですが、リニューアルして初めて来店していただいた地元の方が結構多いんですよ。
中目黒新聞
私もその一人です(笑)
ところでお酒はワインがおすすめですか?
田村さん
はい、うちはビオワイン(オーガニックワイン)のみをそろえています。
フランスワインのスペシャリストである金井麻紀子さんのワインセレクション「マキコレ」のもので、全種類グラスでもお出ししています。
中目黒新聞
うわぁそれは嬉しい!
ボトルも1本3,000円台から揃っているので気軽に飲めますね!
~マキコレの基準~
カウンター席の背後にある大きな黒板にも書かれていますが、「マキコレ」の基準は
1.収量を抑える
2.自然農法に任せる
3.SO2(二酸化硫黄/酸化防止剤)をなるべく使わない
4.ヴァンダンジュは手摘みする
5.腐敗果は除去し、使わない
の5つで、SO2が少ないためにワイン独特のえぐみがなく、ぶどう本来の味が楽しめるのだそうです。
飲み疲れず、飽きがこず、気持ちよく飲めて二日酔いもしにくいのだとか。
また、ワイン選びに迷ったら、頼りになるのがボトルに下げられたタグたち。
お客さんとスタッフさんがおすすめコメントを書いているんです。
ワインに詳しくなくても、見比べながら楽しく選べますね!
で、いただいたのはこの2つ。
白ワイン リースリング(グラス640円)
田村さんイチオシのこちらのリースリングは、タグにもあるように、スイスイ~っと飲めておいしい!
女子には特に喜ばれること間違いなしの白ワインです。
次に赤ワインのオススメも教えていただきました。
赤ワイン ブルゴーニュ・ルージュ・キュベ・カトリーヌ(グラス940円)
田村さん曰く「一番人気の赤ワイン」。
赤ワインらしい果実味や香りはしっかりと続き、でも渋みは控えめで優しい口当たりです。
■こんなにおいしいパンが「お通し」でいいんですか?
では、お料理もドンドンいただきましょう!
お通しのパンはおかわり自由!
オリーブオイルをつけていただくのですが・・・
中目黒新聞、このパンにメロメロなんです!
表面はサクっと、中はもっちり。
こんなにおかわりしたくなるパンにはなかなか出会えないかも、しかもある意味タダってことでこの日もリアルにおかわりさせていただきました。
田村さん
スペインの粉と水で練られた生地を空輸して、お店で焼いています。
お客様にも予想以上に人気で「販売してほしい」という声をいただくのですが、そこはあえてお店だけでお出ししようかなと(笑)
中目黒新聞
残念! 売ってたら買っちゃうのにな~
でも、このパンのためだけに通っちゃいますね(笑)
パンをむしゃむしゃいただいているうちに、お料理が出来あがあってきましたよ。
自家製ベーコンのソテー(580円)に赤キャベツのオレンジマリネを添えて。
シナモン、ナツメグ、クローブなどのスパイスに1週間漬け込み、カリカリ&ジューシーに焼かれた逸品。
「男子も喜ぶ厚み」「赤身と脂身の極上バランス」「塩味だけじゃない深みのある味」を満たしている素晴らしいベーコン。
まろやかな酸味の赤キャベツのオレンジマリネと交互に食べれば、うっとりです。
お次は女子が全員好きなのではないかと思われる鉄板メニュー!
旬野菜のバーニャカウダ(780円)
マリエさんがカットしてくれた、ほのかに土の薫りがする有機野菜を濃いめのソースで。
中南米産の多肉植物「グラパラリーフ」などの珍しい野菜もあって、ひと味もふた味も違いのあるバーニャカウダに舌鼓を打っている前では踊るように仕事をしている田村さん。
ジャミロクワイ?
中目黒新聞
田村さん、なんだか忙しそうですね~ 話しかけても大丈夫ですか?
田村さん
忙しそうに見えるだけでいつでもお客様とお話しできる体勢がこれなんで、どんどん話しかけてください!
中目黒新聞
頼もしいですね。確かに次々と料理を出されてますもんね。
田村さん
料理は自分一人なので、仕込みの工夫などでお待たせしないようにしています。
みなさんが優しくてご容赦いただいていることもあると思うので感謝です。
ここで、おすすめの自家製サングリア・白(グラス750円)をいただきます。
中目黒新聞
フルーティーでさわやかなのに、ふわっと甘みが残っておいしい!
白のサングリアって珍しいですよね、何を漬けているんですか?
田村さん
パイナップル、バナナ、キウイなどですね。
隠し味でバニラビーンズも入っています
中目黒新聞
ほ~、甘みの正体はバニラビーンズですか。
デートとかでサラッとすすめられたら女子もテンション上がっちゃいますね。
■先代と田村さんの腕にハマる「二代目・ひげたか」
ひげたかには、ちょいちょい気になるポイントがあるんです。
例えばこちら、壁面収納に格納されたビールサーバー。
ビールが注文されると観音開きの扉が開かれ、厳かに金色のビールが注がれるという儀式に釘付け。
そして壁面ではいつも映画が上映中。
「お一人でいらっしゃっても退屈しないように、目をひく映画を流しています」と田村さん。
さらに、ワインリストが書かれた大きな黒板が扉になっており、中にはワインセラーもあるワインのストッカーになっているようですよ。
そ~っと後ろから覗き見しようとしたのですが・・・
ジャミロクワイに阻止されましたっ(泣)
そして、みなさんも気になっていたのではないでしょうか?
田村さんのユニークなヘンな帽子。
いじらないわけにいかない帽子問題について質問を投げかけてみました。
中目黒新聞
田村さん、その帽子ですけど、ジャミロクワイ好きなんですか?
田村さん
これは『コック服+コック帽に見立てたこだわりの帽子』という、ひげたかのスタイルでして、スタイリストであるオーナーのアイデアなんですよ。
だからコレ以外にもいろいろな帽子があるんですよ。
もちろん、どれもいい意味でヘンな帽子ばかりですけどね(笑)
帽子問題をキッカケに「ひげたか」の店名の由来など、背景をお聞きすることができました。
田村さん
「ひげたか」はもともと埼玉にあったレストランで、このお店は二代目なんです。
先代はオーナーの高橋のお父様で、ひげを生やされていたので「ひげの高橋さん」から「ひげたか」というニックネームで地元の方に親しまれていたそうなんですよ。
2006年に先代が急に亡くなられて閉店していたのですが、オーナーの強い想いで2011年に中目黒に二代目がオープンしたんです。
中目黒新聞
なるほど、ひげたかさんは地元の方に愛されていたんですねー
田村さん
そうなんです、それで二代目をオープンするとき、当時地元の方に愛されていた人気メニューを再現しようということになりまして。
中目黒新聞
へ~、それはどのメニューですか?
田村さん
「海の幸のパピヨット うにバターソース」と「ピザステーキ」です。
中目黒新聞
それを聞いたら食べないわけにはいきません。
その秘伝の2品をお願いします!
というわけで早速調理していただいている「海の幸のパピヨット うにバターソース」を激写。
ちなみに二代目ひげたかでもしっかり一番人気のメニューだそう。
田村さん
でも僕、先代のパピヨットを食べたことないんですよ(笑)
レシピは残っていたのですが当時の味を正確に覚えている人がいなくて、再現するのに苦労しました。
何十回と試作してようやくたどり着いたのですが、二代目でも看板メニューになってくれて嬉しいですね!
そしていよいよ完成!
海の幸のパピヨット うにバターソース(1,480円)
熱々のホイル包みを田村さんが切り開けてくれて・・・・・・
たっぷりの うにバターソースとほかほかの魚介と野菜がお出ましです!
美味しいっ!
白身魚のカラスガレイ、ホタテ、春菊、えのき、じゃがいもがトロトロにやわらかく、魚介のダシがしっかり効いた濃厚うにバターソースと絡まって最高です!
エビは殻ごといけちゃうやわらかさ。
噛むと、うにバターソースがジュワっと口の中に広がって・・・
シ・ア・ワ・セ・です!
先代・ひげたかのお話が続きましたが、二代目の看板を背負う田村さんもすごいんです。
なんと、毎月10品は旬の食材を使ったおすすめメニューを出されているんですよ!
田村さん
イタリアン、ビストロ、焼鳥、洋食といろいろな料理をやってきたので、それぞれのよさを取り入れて新メニューを考えています。
○○○一筋!というわけではないのですが、いろいろな味を知りたかったんですよね。
中目黒新聞
どうりで、ひとひねり効いたメニューが多いですよね。
田村さん
そうですね、イタリアンにお醤油をたらしたりしていますし、よくお客様に「何屋さんですか?」と聞かれます(笑)
中目黒新聞
「ひげたか料理」でよいんじゃないでしょうか(笑)
そんなひげたか料理の本日の最終兵器はこちら。
ひげたかピザステーキ(980円)
パッと見ピザっぽいですが、ピザではありません。
じっくり煮込んだリブロース肉にタマネギ、トマト、ピザソースとモッツァレラを乗せてピザに見立てて蒸し焼きにしたお料理。
ジューシーなお肉の旨みと、甘いトマトのソースと、とろーりモッツァレラが一体になってたまらないおいしさ!
コレみんな大好きなやつですよ!!
■味も雰囲気もコストパフォーマンスが良すぎる店
「一人でも気軽に入れる、とても素敵なお店」
とあるお客さんの評価に中目黒新聞も大いに賛同します。
とにかく料理がおいしいし、ワインはいろいろなものを気軽に飲めるし、田村さんやマリエさんのような気さくなスタッフさんがいて、こまめに気を配ってくれるので居心地いいんです。
トータルに見て、お会計以上の満足を感じられるのではないでしょうか。
と~ってもいい時間を過ごさせてもらったので、
最後に、田村さん、マリエさん、隣の美人チームのお客様もまじえて
シュワシュワ、カンパーイ!!!
■21時までの入店でグラスワイン1杯サービス!
とここで、ひげたかさんから中目黒新聞読者のみなさんにプレゼント!
ディナータイムに21時までにご来店いただき「中目黒新聞を見た」とおっしゃっていただければ、グラスワイン1杯をサービスしてくださるそうです!
<期間>2013年10月31日まで
この機会に中目黒駅から散歩がてらちょっと歩いて、遊びに行ってみてはいかがでしょうか?
初めての方も昔なじみのように受け入れてくれるお店ですよ!
ひげたか
所在地:東京都目黒区東山1-11-15
TEL:03-3712-5942
定休日:日曜日
営業時間:18:00~27:00(26:00ラストオーダー)※ランチ営業11:30~16:00
HP:http://cargocollective.com/higetaka
Facebook:https://www.facebook.com/higetaka