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中目黒、着る人にも服にも優しいアトリエショップ Planque(プランク)

だいぶ冬らしくなってきましたね、もう師走です。早いな~。
今回は季節に寄り添い、創る人と着る人の顔が見える物作りを大切にされている洋服屋さんを紹介します。

中目黒駅から山手通りを池尻大橋方面に数分歩いた裏通りにPlanque(プランク)はあります。

パッチワーク風のかわいい看板が目印。

Planque

額縁に入ったサインにサービス内容が書かれていますが、ハンドメイドで1点物のオリジナルとオーダーメイドで素敵な洋服をお届けするアトリエショップです。

Planque

Planque代表の久才(きゅうさい)さんにお話をうかがいました。

店内に入るとボディに着せられたきれいな色合いのジャケットとスカートのコーディネイトが目に飛び込んできます。

Planque

中目黒新聞
すごくきれいなジャケットですね。パッチワークですか?

久才さん
ありがとうございます。パッチワーク風ですが、これは生地の色見本用に作られた生地なのでつぎはぎが無いんです。だからすっきりした印象に仕上がっていると思います。

中目黒新聞
ほ~ほ~

久才さん
見た目もすっきりですけど、肩パットや芯を使っていないのでとても軽くて柔らかく仕上がっているんです。

中目黒新聞
ふむふむ、見ただけで何かいいなぁと感じますけど、素材や作り方にちゃんと理由があるんですね。
ところで、看板にオリジナルって書いてありますけど、全部オリジナルデザインなのですか?

久才さん
そうです。
デザインだけでなく、パターン起こすところから裁断、縫製まで、全行程をこちらのお店兼アトリエで行っているんです。

中目黒新聞
えぇ~、そうなんですか。
じゃ、久才さんは販売以外どんな担当なのですか?

久才さん
全部です!

中目黒新聞

えぇぇぇ~。もしや全部お一人で?!

久才さん
そうです!

中目黒新聞
それは楽しそうだけど大変そうでもありますね。
元々アパレル関係の会社でお仕事をされてたんですか?

久才さん
いくつかの会社でデザイナーやパタンナーとして勤務していました。
フランスに留学し立体裁断を学びながらフリーモデリストとして活動していたこともあります。

中目黒新聞
それじゃ大きな会社や有名なブランドで活躍されていたのでしょうけど、Planqueは随分方向性が違いますよね?

久才さん
アパレル業界で長年働いてきて、いわゆる既製品の生産に携わっていたわけですけど、どうしても疑問に感じていたというか、違うなぁと思うことがあってですね。

中目黒新聞
何となくわかるような気がしますけど、どんなことですか?

久才さん
もちろん既製品は必要なのですが、自分が考えているのは、着る人が既製品の宿命にとらわれず、他人が着ていない、持っていない、自分の体型に合う、本当にお気に入りの服を提供したいな、と。
昔は街中に洋裁店があって、普通に生地を選んで自分に合う服を作ってもらっていたと思うんですよ。
そんな気軽な感じで作る事も含め、着ることを楽しんでほしいんですよね。

作る人と買って着てくれる人の顔が見える物作りをしたいというのがPlanqueを始めた原点ですね。

中目黒新聞
なるほど、素敵な考え方ですね。
ところでPlanqueの服のこだわりポイントはどんなところですか?

久才さん
アイテムとしてはジャケットとシャツをメインにしています。
こだわっているのは細かいことかもしれませんが、見ただけでは分からないような一見無駄な工程だったり、費用対効果の悪いような作り方を何とか工夫して取り入れることで、最終的に

スッキリ見えて、着た時に馴染みやすい気持ちのいい着心地

を目指しています。

ビビッドな赤とオフホワイトの配色が鮮やかでマニッシュなコート 63,000円

 

フロントが1枚1枚異なる柄の生地をパッチワークし、しっかり裏地のあるシャツ 29,400円

 

中目黒新聞
専門的なことかもしれませんがもう少し具体的に教えてもらえますか?

久才さん
いろいろあるんですけど、分かりやすいところで言うと特殊な縫い方をしていることですかね。

中目黒新聞

特殊?

ものすごい企業秘密があるとか?

久才さん
いえいえ、コレです。

中目黒新聞
ミシンですね。これが何か?

久才さん
そう、ただのミシンです。
ただちょっと変わっているのが、

これ「足踏みミシン」なんです。

中目黒新聞
なつかしい!と言うか、スミマセン、ホントは始めて見たかもしれません。。

久才さん
テレビなんかで出てきたのを見たことはあるでしょ。アレです。
電動じゃない、モーターのない、昔のミシンなんです。

中目黒新聞
なるほど。
完全に特殊な製法ですね。
しかし特殊なことはわかったのですが、何かメリットがあるのですか?

久才さん
実は歴然とした差がでるんですよ、服として完成した時に。

分かりやすい点としては柔らかい縫い目になるので、馴染みやすく着心地がよくなるんです。

なかなか気づかない点なのですが、実際着ていただき皆さんに実感していただいています。

中目黒新聞
なるほどですね。
何かいろいろと納得しちゃいました。

Planque

中目黒新聞
図々しくて恐縮なのですが、縫うところ見せてもらえたりしますか?

久才さん
いいですよ、全然。
ちょっとやってみましょう。

(キコキコキコキコキコキコキコキコ:ミシンの足踏み音)

中目黒新聞
すごく優しい音色ですね。

(キコキコキコキコキコキコキコキコ:ミシンの足踏み音)

Planque

(キコキコキコキコキコキコキコキコ:ミシンの足踏み音)

久才さん
あ、ゆっくり縫っているのは、生地に負担をかけないためなんです。
で、このレバーを右足で操作してるんですけど、生地の厚さによって生地を抑える圧力を調整しているんです。

Planque

中目黒新聞
ってことは、両手で生地を送りながら、両足でペダルを踏んで、右膝でレバーの圧力を調整して、同時に体のあちこちを調和させて動かすのは難しそうですね。

久才さん
まぁ、今どきのコンピューター制御されたミシンに比べればそうですね。
手間暇がかかる部分はいい意味で必要な無駄と考えています。

感覚としては手で縫っている感覚に近いので、生地の良さを殺さずに縫えますし、仕上がりの違いに結びつくんですよ。

実際お客様に気に入ってもらい、着ていただく中でいろいろな声をいただきますけど、間違ってはいないと感じています。

中目黒新聞
そうですか~
ちょっと僕も一着だけ試着いいっすか?

 

久才さん

あーゴメンナサイ。。

今はまだレディースしかないんです。。

中目黒新聞
えーーーーーーーーっ。
そうなんですね、残念。。

久才さん
ちょっと追いつかなくてですね。
自分の服も作れていない状況なんです。
オーダーメイドのご注文をいただければ勿論メンズもお作りしますけど、通常販売しているオリジナル商品は今のところレディースだけになります。

中目黒新聞
そうですか、いつ頃メンズもラインナップされるとか予定はないのですか?

久才さん

2013年にはメンズもショップにも置けるように頑張ります!

中目黒新聞
約束ですよ・笑 では500円玉貯金箱が満タンにして発注に来ますので、その時はよろしくお願いします!

久才さん
よろこんで・笑
またいつでも遊びに来てください。

 

ハンドメイドで丹精込めて作る服にも、それを着る人にも、たくさんの優しさを捧げる物作りの姿勢にとても惹かれました。
久才さんと一度お話ししてみてください、その魅力に引き込まれると思いますよ。

ただし中目黒新聞のようにあまりしつこいと嫌われちゃうかもしれません・・・

(ガ)

 

Planque(プランク)
住所  東京都目黒区東山1-16-12 双葉ビル1F 〒153-0043
アクセス 東急東横線中目黒駅徒歩7分/東急田園都市線 池尻大橋下車徒歩12分/東急バス中目01系統、東山1丁目下車徒歩2分
TEL 03-6324-8579
営業時間 13:00~20:00(不定休)
ホームページ http://planque.jp
Facebookページ https://www.facebook.com/planque.jp
お問い合わせ info@planque.jp

Planque

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