【番外編】中目黒新聞が海外進出!?注目のオシャレシティPortlandを特派員が紹介&謎の指令を受けドタバタレポート。 2015.3.25
はじめまして、中目黒新聞在外特派員のテツヘイです。現在、アメリカのオレゴン州ポートランドでマイドリームを追い求め武者修行中です。
最高に住みやすく、クリエイティブで、トレンド発信の街として憧れの的なポートランドで、毎日大学に通い、夜遅くまで課題に取り組み、とてもポートランドを楽しむ余裕のない日々を送っています。いや、送っていました。
そ・れ・が・・・
2月初旬に突然、中目黒新聞編集長より指令があり、勉強そっちのけでポートランド中を駆け回ることに・・・ 今回はその指令をめぐるドタバタ珍道中と、中目黒との共通点もあるような気がするポートランドの雰囲気をお伝えしたいと思います。
さて、その「指令」の内容がこちら。
「グッドモーニング、ミスターテツヘイ。今回の指令はBall社製ドリンキングメイソンジャーをなる早で大量ゲットすることだ」
なんすか~、それ?
あ~、ジャーサラダとかで流行ってるらしい、アレですね。
そんなのナカメとかamazonでも普通に入手できるでしょ~、と思ったのですが、どうも人気で品薄でなかなか手に入らない&あっても値段が&高騰しているらしいです。
もう、仕方ないな~、とういわけで、なぜメイソンジャーが必要なのかは知らないけど、日曜日の昼、事前にネットで検索した情報を頼りに、リビア人のルームメイト、アハメド君の自転車を借りて街に繰り出しました。
最初に行ったのは、ガイドブックにも載っていない辺鄙なエリアのPORTLAND HOMESTEAD SUPPLY COというホームセンター的なお店。
映画に出てきそうなカワイイお店だな、と思いながらお店に入ると・・・
!!!
メイソンジャー、山積みじゃないっすか~(^O^)/
拍子抜けするくらい一瞬で任務完了です。
この場では購入せず、16時間の時差がある日本の編集長に、とりあえずブツの写真と「大量ゲット!俺、仕事早いでしょ。楽勝ッス」というメッセージを送信。
さて、帰って課題して寝るか。
翌朝、編集長より返信が。どんな感謝の言葉がならんでいるのかと思い確認すると、
「バカヤロ~、これじゃないよ~」
は~? なんで? よくよく指令メッセージを読むと、
持ち手付きの
「Drinking Mason Jars(16oz)」
というタイプを探していて、昨日発見したものは持ち手のないスタンダードなタイプで、違ったみたいっす。
危ね~、昨日買わないでよかった~
ここで細かくいろいろ確認したほうがいいな、ということで編集長と遠距離恋愛してましたっけくらい猛烈な回数のメッセージをやりとりし、他にも別売りの「フタ」を買わなければいけないことや、Ball社製のジャーでないといけないことや、配送になかなか時間がかかるかもしれないことなども判明。
思ったよりめんどくさいっす~
正直安請け合いして失敗したな~、と思いつつ、数日が経過。完全オフがとれたので、ミッションクリアのために何軒か回ってみることに。
まず行ってみたのはTargetというダウンタウンにある少し大きめのスーパー。
あれ!?
またもや即発見!
が、やはり持ち手ナシです。
取っ手付きのドリンキングメイソンジャーは見当たらないので、ヒッピーっぽい店員さんに渋谷ガスパニック仕込みの流暢な英語で相談するも、取り寄せはよくわからんとか、1ヶ月かかるとか、要するに面倒くさいみたいです(泣)
他の棚にALADINというパチもんではないんでしょうけど、持ち手のついたモノを発見。
でも指令と違うメーカーだし、見た目もイマイチだからダメだろうな~ しかも1個$11.99で、昨日みたBall社のジャーと比べると随分高い・・・
「コレ逆にレアかもしんないっすよ」
一応メッセージ&写真を編集長に送ったのですが、16時間の時差をものともせず即レスで「バカヤロ~」と返ってきました(笑) はい、すんません、気を取り直して次のお店に向かうことに。
それにしてもやはりステキな街なんですよね~、ポートランド。
有名な老舗のシアターや、
Portlandiaと呼ばれている銅像、
ブリッジタウンと呼ばれるだけにたくさんあってその意匠がどれも印象的な橋、
よく通っているオシャレで美味しいコーヒーロースターCoava Coffee Roasters、
インドカレーのBollywood Theater、カレー屋さんまでキレイでオシャレでもちろん美味い、
その隣のアイス屋さん Salt & Strawも当然オシャレで美味い、
クラフトビールのお店BAILEY’S TAPROOMはモニターに今Tapされているビールの種類と情報が掲示されていてあれこれ飲みたくなります。
そして身分不相応で泊れませんが、有名ホテルCLYDE COMMONやACE HOTELもステキな佇まい。
今一番イケてるというこちらのレコード屋さんMississipi RecordとSweet dee deeというブランチカフェは大人気。
街の電柱はフライヤー貼り過ぎで凄いことになってます。
Farmars Marketもいい雰囲気で、
The Good modという工場も併設している家具屋さんも最高にカッコよく、
超人気店broderの朝食は13$というえげつない価格でしたが、とてもおいしかった。もう一回行きたいっす。
他にもいろいろあるのですが、ここからはTHIS IS PORTLANDな街並みを写真でご紹介。
こんなかんじで中目黒とも共通点を感じるステキな街ポートランド。
ですが、一部「アレ?」ってこともいくつかあります。
・元々ポートランドにルーツのある人でポートランドをオシャレと思っている人は意外と少なく、日本でちょっと注目されてることにリアルに驚く。
・ガイドブックではイケてても、いざ行ってみるとイマイチなところもある
・車は少なくて自転車ばかりの街かと思っていたが、普通に車も多い(自転車レーンは◎)
・ホームレスがとても多い
中にはビールを飲まないと中絶しちゃうからお金くれ的な段ボールボードを持ったガイなどもいて、ホワット?なところもあるのですが、一度訪れる価値はあるのではないかと思います。
さて、すっかりポートランド紀行になってしまいましたが、「指令」クリアのための活動報告の続きです。
次に行ったのはちょっと郊外のMIRADORという小さなキッチンサプライのお店。
雰囲気的に期待が持てます。と自分で自分を鼓舞して入店。
ほらっ、店内をくまなく探すまでもなく発見!
またもや大量に山積み!
が、やはり持ち手ナシのタイプばかり・・・ このパターン慣れてきたし。
このお店でもオーダーできるかどうかをミスター・ビーン似の店員さんに聞くも、やはり「いつになるか分からないね~、神のみぞ知るだね」みたいなあまりやる気ないかんじの塩対応でしたが、もはやそれも想定内。
ここまできて気付いたのですが、Ball社のメイソンジャーってアメリカでかなり「ど定番」なアイテムっぽいっす。ならばデカイお店に行けばいろいろな種類を大量に扱っているはず、と考えWalmartを目指すことに。俺、天才かも、と思いながら自転車にライドオン!しかしこれがえらく遠くて自転車で片道1時間!俺バカでした。
やっと着いた~、って頃にはもう夕暮れです。ちゃんと帰れるか不安になりながら本日最後の店内へ。このちょっと苦労しながらたどり着いた流れ、完全に発見できる展開でしょ~、と自分を盛り上げドデカイ店内を検索。
そしてそれらしきゾーンに到着。
そして遂に発見!
正真正銘ドリンキングメイソンジャーっす~(T_T)/~~~
しかし、ワン、ツー、スリー、、、
冷静に見てみると、在庫は3個だけ・・・ 周辺を検索するも、例によって隣の棚はパチもん祭り。
またこのパターンってことは取り寄せ相談してもいつものあるあるでしょ、と思いつつ念のためその辺にいたウーピー・ゴールドバーグ似の店員さんに聞いてみると「カスタマーサービスのカウンターに行け」と言われ、カウンターに鎮座していたエスパー伊東似のスタッフさんに相談するとオンラインからしてくれと言われるという、典型的なたらい回しをされて本日はジ・エンドとなりました。
これはマズイ展開じゃないですか~ やばいな~、どうしようかと頭を抱えていたその時です。
一番最初に行ったお店PORTLAND HOMESTEAD SUPPLY COのスーザンから着信が。
なんかよくわかんなかったのですが、とにかく何ケースかドリンキングメイソンジャーが入荷したわよ、ということみたいです。
オーマイガー!!
日を改めて行くことを伝えたのですが、時間が取れなかったり雨が降ったりで結局訪問できたのは数日後の2月14日。
めちゃくちゃいい天気で気持ちいいです。辺鄙な場所なのでタクシーも検討したのですが、住んでいるエリアにはなぜかタクシーが全然いないので、今回もアハメド君の愛車のマウンテンバイクを借りて行くことに。サンクス、アハメド君!
よく分かっていないと思うのですが、中目黒新聞に出たい!とうるさいのでアハメド君の写真を載せときます。
そして前回と違うルートを選んだのですがとんでもない山道じゃないっすか~
それでも何とか峠越えを果たし、お腹空いたのでマックで腹ごしらえ。大好物のフィレオフィッシュを一つ注文すると、
なぜか一つだと4ドル、二つだと3.5ドルだったので、
ダブルフィレオフィッシュしておきました、アメリカすげ~(笑)
そしてようやくお店に到着!
サンキュ~、ス~ザ~ン!
そして、5ケース・計20個のドリンキングメイソンジャーを遂にゲット!
ちゃんと持ち手も付いてるし、Ball社製だし、バッチリです!別売りのフタも無事購入。やりました!
持参した大きめのバックパックに詰め込もうとしてもどうしても1箱入りません(汗) 自転車はカゴもなく手持ちも難しいので、レジの横で一箱分ばらし、パズルのようにスキマなく詰め込み何とか収まりました。
すると、それまで忙しく接客しながら横目で見ていたスーザンは「ワオ!あなたすごいわ!」的な言葉で褒めてくれ、5%程割引してくれるというミラクルが発生。最後はお互いに涙ながらに別れを惜しみハグをしたかったのですが、フツーに出発する俺を撮ってもらいました。
ついでに日本に送る際に必要になる梱包材として段ボールももらい自転車に装着。
ん~、これではペダルが回らん。
最終的にはこんなかんじで。バックパックへの入れ込みといい、俺、なかなか器用かも。
帰り道、よい天気の下、外で飲んでいる人のビールをがあまりに美味しそうだったので、
指令ほぼ達成のお祝いに一杯ひっかけちゃいました(笑)
帰り道、背中の荷物が重いのと、ハンドルに装着した段ボールがキャッチする風圧でなかなか前に進まずヘトヘトで、自転車を降りて歩いていると、
一人の少女が突然バレンタインのキャンディをくれました!
サンキュー!プリティガール!
元気も出て、無事自宅に到着。
早速バックパックからブツを取り出し、しげしげと眺めます。う~ん、意外と感慨深いっす。
ホントは忙しい俺なので、この日のうちに梱包もしちゃおって、ことでサクッと完了させました、流石器用な俺。
次の日は日曜日なので、月曜日にこいつを持ち、USPS(郵便局)へGOしたのですが、
あり~っ(汗)
なんと全然気づいていなかったのですが、Presidents’ Dayという祝日のため閉まっていました。仕方ないので重い荷物を持ち帰り、翌朝再度来ることに。
そして2月17日、とうとう発送も完了しました~
思ったよりも送料が高くてビビりましたが、あとはドリンキングメイソンジャーが無事日本に着くのを祈るのみ。USPSのウェブサイトでトラッキングできるので、ちょくちょくチェックし、日本に届くまで見届けることに。
2月17日に発送し、翌日にはサンフランシスコにあるようですが、22日にはお届け予定的な記載があります。意外と早く着くみたいです。
そして到着予定の22日。
ちゃんと届いたみたいっす!
一時はどうなることかと思った指令でしたが、結果的にポートランドを奔走しいろいろな気付きや出会いもあり、とても有意義だったな~、などと回想していると編集長からメッセージが。
「グッドモーニング、ミスターテツヘイ。今回のミッションはご苦労であった。おかげで今年も楽しい中目黒新聞お花見企画が実施できそうです」
お花見? 一体何に使うんだろ?
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