中目黒、のんびり、ゆったりできる隠れ家カフェ&レストラン quca(クカ)。 2012.12.4
今回ご紹介するのは、偶然気づいたこの階段との出会いから。
暗闇の中にぽっかりと口をあけた、異次元に続く秘密の階段のような佇まい。
何だろう?と思い近づいてみると、お洒落な看板にメニューと「OPEN」の文字。
どうやら、カフェ&レストランのご様子。
お店の名前は「quca(クカ)」さん。
看板を照らす暖かみのある光に吸い寄せられ、入口に近づくと階段の途中にも「quca」の文字がかわいくペイントされています。
看板やカードケース、小物などなど、シンプルで素敵なアイテムがディスプレイ。
見上げると2階の扉から暖かそうな明かりが漏れています。
少しドキドキしつつ2Fへ到着。中を覗くと・・・
おおっ、
白を基調とした素敵な空間!
これはぜひお話を伺ってみたい!ということで、お邪魔することに。
出迎えていただいたのは、スタッフのとっても気さくなお兄さま。
「quca」さんはオーガニックワイン&オーガニックフードをメインとした身体に優しいお食事を提供するお店とのこと。
忙しい毎日を過ごすシティパーソンの方々に、一日の疲れを癒せる空間と、有機野菜などでつくった食事が食べられる場所を、というコンセプトで2011年3月にオープン。
提供するワイン&フードはオーナー厳選のこだわりメニューとのこと。
そのオーナーの山下さんにお話を伺うことができました。
山下さん
この「quca」は、目黒川沿いにあるギャラリー「hygge(ヒュッゲ)」の姉妹店的存在なんです。
「hygge」では、作家やアーティストさんが、それぞれの作品を展示できるアートスペース、ギャラリーとしてのご利用いただいています。
そこでご来場いただいたお客様にオーガニックコーヒーの提供も行っています。
中目黒新聞
すごく素敵な空間ですね。2つのお店のつながりというのは?
山下さん
「hygge」をスタートさせたのが7年前、ギャラリーに沢山の方がご来場いただく中で、コーヒーだけでなくきちんとした料理も提供できたらいいな、と思ってました。
私自身が料理を作って振る舞うことが好きだったということもあり、周りの友人からぜひお店を!という声も多くて。
そんなある時、こちらのスペースと出会ってしまったんですね。
理想の場所と出会うのも何かの“縁”
と思い、「やってみよう!」とはじめたんです。
中目黒新聞
そうだったんですね。ではルーツである「hygge」を始められたキッカケも教えていただけますか?
山下さん
はい、私自身が吹きガラス作家としての活動をしてきた経験の中で、平日は仕事をしながら、作家活動を行い、尚かつ作品の展示会をする大変さを感じていたんです。
当時、多くのギャラリーはスペース貸しのみ、期間中は鍵を渡され一日中張り付きつつ、搬出・販売・接客とすべての対応を自分でやらないといけないんです。
それは、働きながら作家活動をしている私にとってすごく負担だったんですね。
ですので、作家さんやアーティストさんの目線に立って、展示期間を一緒に切り盛りしてくれるギャラリーがあったら素敵だなーと。
中目黒新聞
なるほどー。作家さん側の目線より生まれたギャラリーなのですね。
ということは、店内にあるガラスのアイテムは山下さんの作品なんですか?
山下さん
そうです。
中目黒新聞
かわいいですね~
この白をベースとした空間といい、ガラスの作品といい、優しい世界観に癒されます。
先ほどスタッフのお兄さまに聞いたのですが、内装にもこだわりがあるそうですね?
山下さん
こだわりと言いますか、ほとんどがDIYなんです。自分達で出来るところは自分達でって。
壁は珪藻土を使っていて、耐火性と断熱性はもちろん、保湿性もあるので見た目の雰囲気も良いですし、このスペースの雰囲気にも合うかなと。
中目黒新聞
Do it yourself ですか~
だからですかね、めちゃくちゃ居心地いいですよ。
山下さん
はい、私も勤め人の経験がありその時感じていたのですが、遅くまで仕事したときに女性が1人でフラッと入れる飲食店ってあまり無いですよね。
それでコンビニの食事が続くと心も身体もなんだかリフレッシュ出来ないですし。
それで、女性でも一人で気軽に入れて、一日の疲れが取れようなリラックスできる場を作れたらいいなと思っていたのです。
また、身体に入るものですのでお食事も新鮮で健康に良いものでないと、ということでオーガニックなものを提供しています。
あ、それと「美味しい」ということも大切にしています。
中目黒新聞
なるほどなるほど、お話聞いているだけでも癒されてきました。
(と、ここで一品目、オススメのサラダです)
qucqサラダ(S) ¥580
中目黒新聞
(!)美味しい。
ごまドレッシングとオーガニック小松菜、生ハムの相性が抜群です。
あっという間に完食ですね。
この空間で美味しい物とワインをいただいて、一日を頑張った自分へのご褒美になりますね。
山下さん
忙しい合間をぬって、うちのランチで身体のメンテナンスをされにくる方もいらっしゃったり。
身も心もホッとできる空間にしたくて、お客様にも気楽な感じで来ていただけるようにと心掛けています。
(続いてオススメ二品目をいただきます)
ブタリンゴ with バゲット 1,280円
中目黒新聞
うわっ、豚肉めちゃくちゃ柔らかい!
リンゴの甘酸っぱさと豚肉のコンビネーション最強ですね。
バゲットでソースをすくって食べてもまたグッドです。
癒されるな~
ところでビオワインは、最近少しずつ聞くようになってきましたよね。
何が他のワインと違うのでしょうか?
山下さん
出来るかぎり自然のままの製法で作られたワインで、酸化防止剤を使わないものです。
お店を始める前から自分自身が好きで、身体にもいいしと。
ぜひ沢山の方に知っていただけたらと思って提供させていただいてます。
中目黒新聞
ではオススメのワインをいただいてよろしいでしょうか。
山下さん
私はフランスのワインが好きなので、いつも揃えているんですけど、今日はこちらを召し上がってみてください。
ヴァルドロワール ソーヴィニヨンブラン(フランス ロワール) 650円
中目黒新聞
んー、スッキリしていながらも深い味わいで美味い!
(と、ここでオススメ三品目)
アンチョビとポテトのスウェーデン風クリームグラタン 880円
中目黒新聞
ポテトとクリームのボリューム満点で期待通りのパンチ力ある味。
とっても濃厚で後に引く美味しさですね!
止められない、止まらない、です。
(あっという間に完食)
しかもワインとバッチリ合いますね。
ご馳走様でした!
山下さん
ありがとうございます。
またいつでも遊びにいらしてくださいね。
お一人様でも、グループでも歓迎いたします。
「quca」の空間と食事はもちろん、いろいろな興味深いお話を満喫させていただきました。
目黒銀座商店街の通りを一本入った路地に立地しているため、周囲はとても静かな環境です。
私たちのような都市生活の効率化ばかりを追い求めたシステムに沿って生きる人(えっ、そんな人居ないって?w)にとって、まさにオアシス。
秘密の隠れ家スペースとして心も身体も整えてみてはいかがでしょうか?
また山下さんが編集されている【NAKAMEGURO MAP】をご紹介いただきました。
元々「hygge」をご利用いただくお客様に、中目黒の魅力をもっと知ってもらおうと考え作られたとのこと。
初めて中目黒を訪れた方にはもちろん、地域の方にとっても嬉しい素敵スポットが紹介されています。
なんというホスピタリティー!涙
「quca」「hygge」の他、掲載ショップなどでも配布しているとのことですので、お店を訪れた際にはスタッフの方にお声掛けしてみてください。
新たな中目黒の魅力を発見できるかもしれません。
(も)
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quca
東京都目黒区上目黒2-17-16 2F
電話 080-4421-5181
営業時間
ランチタイム 12:00〜15:00(L.O.)
ディナータイム 18:00〜22:30(L.O)
定休日 月曜日
ブログ http://blog.livedoor.jp/quca/
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hygge art & crafts gallery +coffee
東京都目黒区上目黒1-15-13 2F
電話 03-3461-7673
休廊日 水ー木曜日
※展示により開廊時間と休廊日が異なる場合あります。
※展示が無い場合は休廊になる場合あります。
※詳細はウェブサイトにて展示スケジュールをご確認いただくか、お電話でお問い合わせ下さい。
ウェブサイト http://hygge.cc/
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