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「中目黒の桜へカヌーでGO!」 目黒川をカヌーでスイ~っとしながら桜を動画で紹介したい、という企画。

皆さんお花見は行かれましたか?

このところ目黒川の桜について度々お届けしておりますが、もしかして飽きてますかね?

でもまた「桜」の記事です、ゴメンナサイ(笑)

 

ただし、今回は少し趣向を変えて、皆さんが見たことのない、

新しい視点で目黒川の桜を紹介できないか、

ということで、

カヌーで目黒川を漕ぎながら川面から中目黒の桜を動画におさめて紹介する

という単なる思い付きの企画にチャレンジすることに。

 

編集部にたまたまカヤックを持っているアウトドア野郎がいるので、あとは撮影機材があれば準備オッケーじゃないかと思い、早速カヌーに撮りつけるカメラを物色。

カッコいいんでこれがいいと思ったのが、国内で入手困難なGoProの新しいカメラ。

あっちこっち探しても全然売っていなく、それでも執念でオークションに出品されているものを発見し落札!

 

GoPro HERO3 ブラックエディション

gopro

アクションカムと呼ばれるジャンルのカメラで、超小型、高画質、防水・耐衝撃性能を持ち、スノーボード、マウンテンバイク、スカイダイビングなど、様々なスポーツでアスリート目線のユニークな映像が撮れる事で人気です。

ワイルドな外見が中目黒新聞の冒険心をくすぐるGoProですが、実物はちっちゃくてカワイイので、ホントにいい仕事できるのかしら、というかんじです。

gopro

 

2月上旬にカメラが届いたので、アウトドア野郎と具体的な計画を進めてきました。

 

編集長
ということなので、3/末にロケハン、4/上に本番ってことで諸々よろしく~

アウトドア野郎
いやいやいや~、そんなカンタンに実現できないっすよ。

編集長
なんで?

アウトドア野郎
だってどこからカヌー出すんですか?

編集長
は? テキトーにその辺のハシゴとか階段があるところから降ろせばいいんじゃないの?

アウトドア野郎
目黒川みたいな河川はそいうふうに入っちゃいけないんですよ。
船で通航するなら、ちゃんとした安全かつ合法な場所からじゃないと怒られますよ。

編集長
え~、そうなの?

 

 

ルールがあるなら守らなきゃってことで、いろいろ調べてみると、アウトドア野郎の言う通り。

やっと分かったのは、海のほうにはいくつか出艇できそうな場所があるということ。

 

海?

中目黒と何キロも離れてるじゃん・・・

 

そして、「申請」と「許可」が必要。

 

ちょっと待ってくださいよ~、中目黒新聞のような怪しげなもんに許可なんかいただけるんですかね?

また、水面の利用は原則自由だが、上陸して何かしたりしてはいけないということ。

ってことは、中目黒あたりまで来れたとしても、船入場より上流は堰があったり、浅くなっていてカヌーでは通航できないため、それより上流には行けないってことかも。

 

これはだ~いぶ面倒くさいし無理っぽいしやめよっかな~

と一瞬思ったのですが、GoPro買っちゃったし、いろいろ調べたりしちゃったし、ちょびっと冒険的なかんじも味わってみたいし・・・

とりあえず「カヌー × 桜」的なことは実現したいよね、ってことで企画内容を若干変更して挑戦することに。

 

カヌーで中目黒を目指し 目黒川の桜を動画で見よう!

「中目黒の桜へカヌーでGO!」企画

 

まずは出艇場所が決まらなければ話になりません。

見つけた候補地は3か所。

「大森ふるさとの浜辺公園」

「大井ふ頭中央海浜公園なぎさの森」

「東品川海上公園」

 

それぞれの候補地に問い合わせ。

 

まず、「大井ふ頭中央海浜公園なぎさの森」からNGのご連絡。

中目黒新聞という得体の知れないところからよくわからない理由で貸してくれてと言われもそりゃ困りますよね・・・

 

そして、「大森ふるさとの浜辺公園」からも連絡があり、なんと好感触なお返事。

許可申請の手続きさえ通ればいけそうですよ!

が、難点は中目黒まで12km程ありとっても遠く、また途中にある水門が閉まるとダメだったり、ほぼ海のようなルートもあり、すごく大変ということ。


より大きな地図で 大森ふるさとの浜辺公園⇒中目黒 を表示

 

う~む、こちらから中目黒を目指すのは現実的には厳しそうです。

 

そして最後の候補地「東品川海上公園」。

こちらは品川区の施設で、目黒川が海に交わる地点にあり、中目黒まで約5.5kmと距離的にも何とかなりそうな場所。


より大きな地図で 東品川海上公園⇒中目黒 を表示

 

そしてついに最後の望みの綱「品川区公園課」から連絡が。

 

「桟橋の利用には 旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会 の許可が必要です。個人への利用許可は出しておりません。取材や調査等であれば申請していただき許可を得ていただければ、公園の利用も認めます。」

といったかんじのお返事。

 

品川区公園課のおじさまがとても優しく対応してくれ、協議会の連絡先なども丁寧に教えていただきました、ありがとうございます! ビバ品川区!

shinagawa_kuyakusho

 

早速「旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会」に連絡を取り、申請の手続きをし数日後、

 

OK出ちゃいました~・涙

 

これで出艇は可能に。

 

3/23(土)テスト・ロケハン、4/6(土)本番、という日程で許可をいただきました。

 

念のため、中目黒駅より上流へ歩いて行ってよいかを「目黒区河川課」で相談すると、取材や調査であれば許可が得られる可能性もあるとのこと。

ただし、3月、4月のお花見で盛り上がる季節は、安全上の問題などで難しいと教えていただき、中目黒駅より上流方面への進入は今回は断念することに。

 

とりあえずこれで「カヌーで中目黒を目指す企画」の下準備はできました。

 

残されてる準備は?

 

当日、アウトドア野郎一人で航行させるのは何かと不安。

そこで、経験豊富な携行者をアサインしたいと思ったのですが、アウトドア野郎の知人がノリノリでOKしてくれたので、この問題はすんなりクリア。

 

あとは、GoProのカヌーへの取り付け。

今回使用するアウトドア野郎のカヌーは、組み立て・分解ができるコンパクトな「フォールディングカヤック」という種類のもので、アルミの骨組みを船体布で覆うタイプ。

 

mont-bell ボイジャー 415

voyager

 

GoProの付属品の取り付け装置(ベースマウント)をそのままではうまくつけられないため、何か工夫しないといけません。

いろいろ考えた末、これらを組み合わせればカヌーの舳先に取り付けられるはず、というモノを東急ハンズ渋谷店で購入。

 

・発泡スチロールの土台

・土台にカメラのベースマウントを貼り付ける塩ビ板

・カヌーと土台を固定するナイロンストラップ

・カヌーと土台の間に噛ませるクッション用のナイロンメッシュ

material

カヌーの舳先はなだらかな山型の形状のため、発泡スチロールの一面を谷型にカットしたり加工を加えます。

 

ここで一度、仮で取り付けを試すため、近くの公園へ。

人目を気にしつつ、カヌーを組み立て、取り付けてみました。

canoe

canoe

近くで見ると多少不細工な面もありますが、機能的には問題無さそう。

いや~、完璧でしょ!

 

この仮組みをしたのが、3月上旬。

あとは桜の開花を待つばかり。

4/6が桜の見ごろで、天候にも恵まれたらいいな~、なんて願っていたのですが・・・

 

 

ご存知の通り今年の桜前線は例年にないスピードで北上してきたわけで、開花予想もどんどん前倒しになるじゃないですか・・・

sakura-zensen

開花予想によれば、本番を予定している4/6にはもう桜無いんじゃね?という勢い。

というより、テスト・ロケハンに設定していた3/23が「満開」のタイミングになりそうですよ。

となれば、

 

「3・23ぶっつけ本番」でやるしかないっす・汗

 

 

 

そしてあっという間に本番前日の3月22日。

夜21時から最終ミーティングで、明日の天気予報をチェック!

whether

予報によると明日の東京の天候は概ね穏やかな一日とのことで一安心していたたところに、機材の最終準備をしていたアウトドア野郎からトラブルの報告。

 

塩ビ板をアロンアルファで接着しようとしたら、まったく貼りつかず、それどころか発泡スチロールが溶けちゃいましたよ~、と。

あ~あ~、も~!と、あわてて24時間営業の頼れるディスカウントストア「ドン・キホーテ中目黒本店」で特殊な接着剤を購入し、何とか接着できました。

また、ストラップのズレを防ぐため発泡スチロールに溝をつける作業もこの時に。

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それにしても、ぶっつけ本番、大丈夫なんでしょうか・・・

 

明日のスケジュールはこんなかんじ。

09:30 カヌー部隊「東品川海上公園」集合/組み立て、カメラの向きや角度の調整

10:00 出発

10:45 目黒雅叙園脇の「太鼓橋」通過/ここで上から撮影する地上部隊と合流

11:00 ゴールの「中目黒船入場」 到着

 

 

そしてとうとう「3・23本番」当日。

 

午前10:00、地上部隊は既に多くの人で賑わっている目黒雅叙園脇の太鼓橋でスタンバイ!

写真右奥に中目黒アトラスタワーが微かに見えます。

taikobashi

そしてこの辺りの桜も相当に見事ですね。

sakura_taikobashi

arcotower

心配していた天候は曇りではありますが、気温17.6度/風速1m前後で、水面も静かな様子で、カヌーにとってはコンディション上々!

temp

wind

 

そろそろスタートの連絡があるはずだよな~と思っていると、アウトドア野郎から連絡があり、

 

なんと、ヤロー、寝坊したらしいっす~

 

それでも30分遅れでいけるとのことで、10:30出発にリスケ。

地上部隊はとりあえず権之助坂の小さな喫茶店で待機。

 

ところが11:00になってもスタートの連絡が無い・・・

 

想定よりもカメラの取り付け・調整に時間を要したようで、やっとスタートの連絡がきたのが11:30。

太鼓橋通過は12:15に予定変更。

 

結局地上部隊はなんだかんだで2時間近く喫茶店で待機することに。

coffee

 

ようやく12:00になり、再び太鼓橋へ出動。

 

お昼になり、先ほどよりも人出が増えていますね。

taikobashi

テレビのロケなんかも行われています。

taikobashi

そして下流側には遊覧船が来ています。

yuransen

太鼓橋よりだいぶ向こうでUターンして帰っていきましたが、水深が浅いため、その地点より上流には来れないんでしょうね。

 

写真を撮ったりしているうちに、ちょっと空が曇ってきましたね~

予定の12:15は回っているのですが、下流側をず~っと確認していても今のところ気配なし。

 

taikobashi

う~ん、大丈夫かな~? と、リアルに心配になります。

 

それにしても、こんなに長いこと橋の上にいたことは初めてですよ。

 

「まだかな~」

 

「まだかな~」

 

「マナカナってまだいるのかな~」

 

トラブルが起きてなければよいのですが、あまり時間がかかると、GoProのバッテリーが無くなってしまい、肝心のゴール地点の中目黒の映像が無いという事態も・・・

 

12:25、でも気配なし。

 

「まだかな、まだかな~」

 

「まだかな、まだかな~」

 

「なんだっけ、このフレーズ、学研のオバサンでしたっけ?(古っ)」

 

12:30、でも気配なし。

 

「まだか~な」

 

「まだか~な」

 

「てじな~にゃ・・・・・・」

 

12:35、でも気配な      ぅん?

 

 

 

 

 

ん!

taikobashi

 

んんんん?

 

taikobashi

 

ロケのボートに混じって、

 

taikobashi

 

キターーーーーーーーー!っぽいです。

 

よ~~~~~く見ると、

 

taikobashi

赤い船体の舳先に発泡スチロールの土台らしき、白いモノを確認。

間違いなく、中目黒新聞桜号ですよ!(今ネーミング)

 

よかった~、なんとか無事にここまで来たじゃないですか!

デカシタ! アウトドア野郎!

ありがとう! アウトドア野郎!

 

 

さぁ、中目黒まではあと少し!

がんばれ! アウトドア野郎!

 

 

 

 

(つづく)

 

 

というわけで、今回はここまで。

続きはカヌー部隊目線でお送りする予定です。

 

果たして、

中目黒まで到達できたのか?

バッテリーは持ったのか?

映像は撮れているのか?

 

もったいぶってるわけじゃなく、編集作業がはかどっていないんです、スミマセン。。

少しでも早くお知らせしたかったので編集できたところだけでも、ということで中途半端でしたがUPさせていただきました。

次回をお楽しみに!

 

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