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自由過ぎてアットホームで笑いの絶えない「カレー屋アカマル」はカレー屋さんじゃない?

「ちょっと飲みつつ、何か食べて帰りたい、でもラーメンじゃなくて・・・」

で、調べたらヒットしたのが「カレー屋アカマル」。

ですが訪れてみたら、「夜中にカレーが食べられる店」の斜め上を行く、愉快で心地いい空間が待っていました。

アカマル

夜中3時まで営業のお店の外観は割とひっそりとした佇まい。

突撃取材に訪れたのは水曜日、開店30分後の19時半。

アカマル

あっれー。なんか混んでるー!

週の真ん中の早めの時間にも関わらず、取材中もお客さんが入っては出ての繰り返し。

カレーだけを食べる人もいれば、お酒を飲み続ける人もいて・・・

アカマル

その中心で、店主のクサマさんがオーダーをさばいていました。

そして取材という名のもと、飲んだり笑ったり食べたり笑ったりの2時間。

中目黒新聞はクサマさんとアカマルを思いっきり堪能しちゃったワケなのです。

 

■クサマ語録(1)

「ウチ、カレー屋じゃないっすよ。」

「中目黒新聞?聞いたことないなぁ、怪しいなぁ~」

「怪しくないですよ!!」

とお約束(?)のご挨拶を終えた後の一言がコレ。

アカマル

・・・・・・

こんな魅惑のメニューを出しておいて?

「カレー屋アカマル」なのに?

とりあえず、ガブガブっと黒ホッピーをいただき、

アカマル

お次は赤兎馬(せきとば)の梅酒をいただきながら、お話を聞いてみます。

アカマル

お酒はクサマさんの好きなものを置いているそう。

アカマル

こちらは、ホッピーと相性がいいと絶賛される「キンミヤ焼酎」。

赤兎馬の梅酒といい、これといい、確かにカレー屋にしては斜め上をいくお酒のラインナップです。

 

クサマさん
中目黒駅近くにある「居酒屋 赤◯」ののれん分けみたいな店なんです。
赤○のオーナーがカレーにこだわってて、その味を受け継いでいるという感じですね。

なので、普通に居酒屋ですよ。

ランチはカレーメインですが、夜はカレーだけ食べる人はそんなに多くないですよ。

 

ここで、隣の席に座っていた常連のヨシダさんも巻き込んでみました。

 

中目黒新聞
ヨシダさんもカレーじゃなくて、普通におつまみでお酒を飲んでいますね。

アカマル

選べるおつまみ3点盛り 600円(ヨシダさんチョイスは谷中しょうが、冷やしトマト、かまぼこ)

 

ヨシダさん
そうですね、よく来るけどほとんどカレー食べたことないですよ。
あ、でも今日はルーだけもらおうかな~ スパイシーなやつとかある?

中目黒新聞
そんなことできるんですか? 自由だなぁー!

クサマさん
常連になったらね(ニヤリ)。

 

常連さんが多い「(カレー屋じゃない)カレー屋アカマル」。

もちろん、初めての人でもあっという間になじめちゃいます。

一見の中目黒新聞をここまで受け入れてくれているのが何よりの証拠です。

 

■クサマ語録(2)

「カレーつけたら罰金ね。」

アカマル

店内には漫画の単行本がズラリ。

昨年アニメ・実写映画化されたあの宇宙飛行士漫画から、課長から出世しまくって最近会長に就任されたあのお方の漫画まで、どれもハズさないタイトルです。

 

中目黒新聞
漫画たくさんありますけど自由に読んでもいいんですか?

クサマさん
そりゃもちろん。
ランチでカレーを待っていただいている間によく読まれますね。
ただし、カレー付けたら罰金ね(笑)

 

ざっと見ただけで、店内には数百冊の蔵書が。

 

■クサマ語録(3)

「タコさんじゃないんだよ、タコちゃんなんだよ。」

中目黒新聞、実はカレーだけではなくディナー限定のこちらにも注目していたのです。

アカマル

ディナー限定 冷やし中華! 一玉650円 二玉(大)750円

 

冷やし中華って、いざ食べたいときに手頃なお店が見つからないもの。

でもナカメのみなさん、冷やし中華を食べたくなったら「アカマル」に集合ですよ!

 

中目黒新聞
100円しか違わないんだったら、大でお願いします! このあとカレーも食べるけど!

クサマさん
え?本当に? 食べられるならいいけど・・・ 知らないっすよ?

 

待つこと数分・・・

 

アカマル

あ、かなりのボリュームっすね、そうですよね。

でも具だくさんでおいしそう!!

 

アカマル

 

中目黒新聞
あ、タコさんウインナーが乗ってる! こんなの初めて!

クサマさん
自分が好きなんで、わりと色々な料理に乗せていますね、タコちゃんは。
むしろなんで乗っけないのかわからない、タコちゃんを。

中目黒新聞
・・・・・・
“タコちゃん”が好きなんですね。

クサマさん
そう、タコさんじゃないんだよ、タコちゃんなんだよ。
ウチのマスコットキャラですから。

 

クサマさんのタコちゃん話をうかがいながら冷やし中華と格闘です。

アカマル

混ぜたらいろいろお皿からはみ出るボリュームです。

ハム、きゅうり、トマト、紅ショウガといった冷やし中華のあのおいしさはそのままに、たっぷりの海苔やレタスがアクセントになってておいしい!

あっさりめのタレで二玉をペロリ。

 

■クサマ語録(4)

「はい、そうっすね(ほぼスルー)。」

さあ、いよいよ「カレー屋アカマル」のメインイベント、カレーライスをオーダー。

アカマル

和牛すじの旨コクカレー(850円・今回はチーズトッピング+100円)

 

どうです、このグッドルッキン!!!

お皿からはみ出そうなルーに、バーナーで焼いたトロトロのチーズ・・・

これでテンション上がらない人がいますか!? はい、いませんね!

アカマル

スプーンから流れ落ちるチーズ、スプーンで切れるほどやわらかい牛すじと一緒にいただきます。

 

中目黒新聞

おいしーーーい!

この牛すじ、別で煮込んでいたりするんですか?

クサマさん
はい、そうっすね。

中目黒新聞
(まじめな話には興味がないんだなぁ)

 

辛すぎず、たっぷりのタマネギの甘みがとけ込んだマイルドなカレー。

コクのある欧風カレーのようだけど、旨みたっぷりのやわらかい牛すじが贅沢に入っていることで、アカマルならではのカレーに仕上がっています。

カレーもボリューム満点なので、さすがに冷やし中華(大)と両方いただき、完全に満腹をオーバーしてしまいました。

 

■自由すぎてアットホームな「(カレー屋じゃない)カレー屋アカマル」

アカマル

実は取材中、ご近所のスナックから出前カレーの注文が。

記者と常連さんで「こんなの初めてー!」と言いながら出来あがったカレーをお届けしに行くというフレンドリーイベントが発生。

二言目には「あっついっすね~」とつぶやきながら1人でオーダーを手早く回していくクサマさんに「落ち着いたらでいいんで、ビールください」と空気を読むお客さん。

常連さんとのトークに容赦のないツッコミをいれつつ「失礼しやした~」と自分でフォローするクサマさんに爆笑のお客さんたち。

 

いろんな意味で自由すぎる、そしてみんなが絶えず笑っている「アカマル」。

こんなにアットホームで居心地のいいお店だとは思いませんでした。

それも、クサマさんの飾らないお人柄のなせる技なんだなぁ、としみじみ感じた中目黒新聞でした。

 

 

 

カレー屋アカマル
所在地:東京都目黒区上目黒3-16-4 山下ビル1F
TEL:03-5722-5611
定休日:月曜日
営業時間
ランチ:[火~金]11:30~16:00(L.O.15:30)
ディナー:[火~金]19:00~27:00/[土]18:00~27:00/[日]18:00~25:00


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