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「Nigel Cabourn, THE ARMY GYM」FLAGSHIP STOREが新たにWOMAN LABELも加わり移転オープン!

ファッション好きの方にはお馴染みのブランド「Nigel Cabourn」

その超マニアックなこだわりがヤバいという噂はかねがね聞いていましたが、2014年2月8日に移転しリニューアルオープンしたFLAGSHIP STOREを取材させていただくことに。

っていうか「マニアック」ってどういうこと?

というビギナーなモチベーションでショップに向かいました。

場所は目黒川の宿山橋を渡ってすぐ、以前journal standard inoxydableがあったところ。

Nigel Cabourn

完成したてのショップの間口の広いファサードは迫力満点、気合いを感じます。

そしてそのセンターに威風堂々のサイン。

Nigel Cabourn

カッコよすぎ。。

ファッション音痴の中目黒新聞的にはちょっと気圧されるところですが、「マニアック」というキーワードの謎を解くために思い切って突入です。

Nigel Cabourn

ショップの中央にはカウンターがあり、そこに佇んでいるのはショップマネージャーの高木さん。

なんだか映画のワンシーンのようですね、カッコよすぎ。

流石ショップマネージャー、頭のテッペンからつま先までバリッとキメているので、パッと見ちょっと怖そうですが、

Nigel Cabourn

超優しいんです。

高木さんのお許しをいただき、店内を撮影しちゃいます。

入口を入って左側から中央のエリアはメンズのコレクションがディスプレイされています。

Nigel Cabourn

Nigel Cabourn

Nigel Cabourn

Nigel Cabourn

Nigel Cabourn

どうです、このかんじ。

商品であるミリタリーウェアの佇まいはもちろん、それらを演出する内装、空間もどことなくアーミーのジムの香りが漂うステキなかんじ。

古材と思しき材料が敷き詰められた白いフロアやタダならぬこだわりを感じる什器、計算されつくされたであろうライティング、それらの間を優雅に流れる音楽。

ん~、カッコよすぎ。

 逆サイドは今回リニューアルに伴い新設されたレディースのスペースになっています。

Nigel Cabourn

Nigel Cabourn

Nigel Cabourn

武骨さが抑えられて柔らかい雰囲気も感じるレディースのスペース。

2013年の秋冬にカプセルコレクションをスタートし、2014年の秋冬でフルラインが揃うということですが、既に随分アイテムも揃っているように感じます。

そんなこんなで店内を探索していると、今回の取材にご対応いただく担当のお二人が登場です。

Nigel Cabourn

お髭×眼鏡×帽子がステキなプレスの吉田さんと、

Nigel Cabourn

こちらも、お髭×眼鏡×帽子がステキな、セールスマネージャーの柴山さんです。

お二人とも当然と言えば当然ですが、着こなしが板についていて、

カッコよすぎなんです。

 ところで、ここまで「超マニアック」という言葉から漂う怪しげな要素は特に感じなかったのですが、いよいよNigel Cabournの基礎をレッスンしていただくことに。

中目黒新聞
こんなこと店内で聞いちゃいけないかもしれないんですが、Nigel Cabournさんという方のブランドってことでよいんですよね?

吉田さん
はい、ナイジェルは1949年生まれの英国人のデザイナーであり、ミリタリーウェアやワークウェア、アウトドアウェアなどのヴィンテージウェアのコレクションを4,000点以上持つヴィンテージウェアのマニアでもあるんです。

中目黒新聞
4,000点!?
あれ、その辺が「超マニアック」なポイントですか?

吉田さん
ええ、ヴィンテージウェアのマニアとしてもそうですが、デザイナーとしてもそのこだわりがデザインする服すべてに反映されておりご評価いただいています。

中目黒新聞
しかしなぜヴィンテージウェアにハマられたのですかね?

吉田さん
1970年代にナイジェルは既にファッションの仕事をしていたのですが、当時エージェントとしてナイジェルの元で働いていたポール・スミスさんにロイヤルエアフォース(英国空軍)のヴィンテージのウェアをプレゼントされたんです。
それがキッカケでミリタリーウェアについて興味を持ち、いろいろ調べたり収集しているうちにすっかりその魅力にハマってしまい、自身の服作りにも色濃く影響するようになったのです。

中目黒新聞
へ~、そんなストーリーがあるんですね。
ミリタリーウェアのどんなところがツボだったのですかね?

吉田さん

実践的で機能的なところです。

もちろんNigelは戦争推奨派などではありませんが、ある目的のために徹底的に機能を優先してデザインされている点に注目したのです。

機能に特化しデザインとして無駄が無く、着心地がよく、堅牢。

そういう点ではアウトドアウェアやワークウェアもミリタリーウェアに由来しているところがあり、幅広くヴィンテージウェアを集めるようになったそうです。

 中目黒新聞
へ~、なんだか超マニアックな世界観が分かってきたような気がします!

吉田さん
では、実際に定番のジャケットを見ながら具体的なポイントをお話しましょうか。

中目黒新聞
ええ、是非お願いします!

 

というわけでNigel Cabournのアイコンアイテムとも言えるジャケットについて詳しくうかがいました。

Nigel Cabourn

MALLORY JACKET (CRAZY NAVY) 91,350円

やや細身のシルエットにしっかりとした生地、パーツごとにカラーとマテリアルが異なるコンビが絶妙。

タイトルになっている「MALLORY」とは、1924年に人類史上初めてエベレスト登頂を果たしたとされている英国の登山家George Mallory。

「なぜエベレストを目指すのか?」と問われ、「そこに山があるから」と答えたという逸話で有名な方(諸説あり)と聞けば何となく親近感が湧きますね。

アタックの際に彼が着用していたジャケットをソースとしてデザインされたのが「MALLORY JACKET」なんだそうです。

ふむふむと思いますが、よく考えたらジャケットでエベレスト行ったの!?って驚きです。

その時の写真を柴山さんが見せてくれました。

Nigel Cabourn

後列左から2番目がMalloryさんで、確かにジャケットを着ていますね。

しかし、なかなかのお値段・・・

吉田さん

ええ、決して安くはないかもしれませんね。

でも「一生」モノだと考えたらいかがですか?

中目黒新聞

何十年か毎年着続けることができたら激安ですね。

吉田さん
ですよね(笑)Nigelは「一生モノ」どころか、「数世代に渡り着てもらえる服」をつくることを目指しているんです。
ファッショントレンドに左右されるのではなく、ヴィンテージウェアのデザインや思想、ディテールからインスピレーションを受けてつくられている点や、素材や製法に妥協のないつくりであるため、Nigel Cabournの服はデザイン的にも物理的にも長く着ることができると考えています。

そしていつかNigel Cabournの服が本物のヴィンテージウェアになれたら、と思っています。

中目黒新聞
なんてステキなストーリー!
ではその物理的な部分もMALLORY JACKET で具体的に教えてください。

 

というわけで、ここからいろいろ教えていただいたのですが、あり過ぎです、

マニアアックポイント。

まずは表地ですが、あの「ハリスツイード」を使用。

スコットランド北西部のアウターヘブリディーズ諸島で染色され紡がれた純粋なヴァージンウールを、島民の手により手織りされ、ハリス島、ルイス島、ベングクラ島、サウスト島で仕上げられたツイード。

100年以上も前に登録商標され、生地の生産者が判別できるシリアルナンバーが記されているという貴重で高品質な生地。

今でも昔とほぼ同じ製法が守られており、粗い風合いで羊毛と羊毛の間に、たくさんの空気を含み、暖かく、厳寒のスコットランドの気候にも耐えられる素材なんだそうです。

Nigel Cabourn

頼もしい厚みと素材感が、温もりと格式を感じさせます。

首元には防寒のための着脱可能なチンフラップを装備し、肩と肘のパッチ、耐久性、防水性に優れた「ベンタイルコットン」を使用。

100%天然コットンを超高密度に織りあげ、天然の綿繊維が「水に濡れると膨ら む」という特長に加え、その超高密度により高い防水性を誇る生地。

大戦時に開発され英国空軍のパイロットの飛行服に採用され、落水した航空機乗員の生存率をほぼゼロから80%へと引き上げた実績があるそうです。

背面と胸ポケットは同ハリスツイードながら表情の異なるグレーのヘリンボンクロスを使用し、大き目で使いやすそうな腰ポケットも左右で色が異なるというこだわりよう。

もうトラディショナルなのかクラシカルなのかミリタリーなのかわかりません。

それがNigel Cabourn。

そんなMALLORY JACKETはレディースもあり!

Nigel Cabourn

MALLORY JACKET 71,400円

肩のパッチワークとかレディース向けにアレンジが変わっていて、メンズほどガツンとした印象ではなく、エレガントな中にもちょっとカワイさも宿る雰囲気。

そして、こちらも定番アウターである「ピーコート」、もちろんこだわりが満載です。

Nigel Cabourn

MILITARY P-COAT 79,800円

1950年代の英国沿岸警備隊が使用していたヴィンテージウェアがベースにデザインされた、やはりこちらもNigel Cabournの定番中の定番アイテム。

その過酷な任務・環境に耐えうる機能が見事なまでに研究されつくされ、再現されるばかりか更なる高みへと進化させられているんです。

まずはファブリックについて。

P-COATといえば一般的にメルトンと呼ばれる縮絨加工が施された大量生産の生地が利用されることが多いのですが、Nigel CabournのP-COATの生地はヴィンテージのそれと同様でメルトンではありません。

縮絨加工に頼らず織りの技術のみでつくられ、なおかつ縮絨加工をはるかに上回る密度で打ち込まれたファブリックが利用されており、格段の剛性と耐久性を実現しています。

常識的にはこれだけの密度で打ち込まれた生地ではカチコチで腕も曲げられないような服になりますが、メインラインの本製品は日本のクラフトマンによる匠の技で密度は高いが柔らかい生地に仕上げられているのです。

Nigel Cabournの服は、英国をはじめ欧州の生地を使用し、伝統ある英国のファクトリーで生産する「オーセンティックライン」と、高い技術を誇る日本の職人でしかつくれない繊細な技術を要する「メインライン」があります。

そしてファブリック以外にもいろいろとポイントが。

Nigel Cabourn

風邪の吹き抜ける方向により、左右どちらでも合わせられる前身頃や天然の非常に硬い象牙椰子のコロゾボタン、雨風を遮るため大きな衿など、一般的なP-COATにも反映されているスタイルにも理由があるんですね。

Nigel CabournのP-COATはそれ以外にもヴィンテージのディテールを再現。

袖口や衿、ポケットの両端などの摩擦やテンションがかかりダメージを受け易い部分は、頑強なレザーをセットしガッチリ補強。

Nigel Cabourn

両方のフラップ付き腰ポケットの上には、さらにポケットを装備。

上部のポケットは収納ではなく、ハンドウォーマーであり、心臓や体の中心を温めるような設計なんですって!

袖口の内側には繋ぎ目のない丸胴のリブがあり、体温の低下防止と作業の際の袖口固定の機能を果たしています。

さらに、よく見るとリブは二段構造になっており、腕側は緩く、手首側超はタイトな編みになっています。

Nigel Cabourn

腕時計を装着する部分は緩くしつつ、防寒も実現するという徹底して機能を高めているんです。

Nigel CabournのP-COATはフツーのP-COATとは全然違うんですね!

それにしても想像以上にこだわりが詰まっており圧倒されてしまいます。

こんなかんじで全ての服にこだわりが詰まっているというのですから「超マニアック」という表現も決して大げさなものではないですね。

お次は2014SS登場の新作のボトムス。

Nigel Cabourn

5 POCKET JEAN (12oz DENIM)インディゴ 29,000円+税

デニムもまた奥が深くマニア心をくすぐる世界が拡がっていて、難解な印象があるのですが、こちらの新作の特徴はとっても分かり易いんです。

素材は大戦時の頃のヴィンテージのデニムを徹底的に解析し現代に蘇らせたという特別なモノ。

素人目にもわかる独特の風合いがそれを表しているんだとか。

具体的には複数の番手のタテ糸をランダムに繋いで織られているため、複雑に凸凹した立体的な表情になるそうです。

当時は物資が不足していたため、そうした作り方を余儀なくされていたそうですが、それが大量生産ではありえない豊かな表情をもつアイテムを誕生させたのです。

その色味といい、太めでひざ下から軽くテーパードしているシルエットといい、いろいろなコーディネイトにマッチしそうです。

Nigel Cabourn

ポケットの補強部分にはブロードアローと呼ばれる英国の官有物、特に軍用品につけられていたマークで刺繍されていたり、フロントはリーバイス、バックサイドはリーのようなデザインを採用しており、二個一的な遊び心もマニア心をくすぐるのではないでしょうか。

スペシャル&オリジナルなこちらのデニムの雰囲気は一見の価値ありです。

そして今オススメのシューズについても教えてもらいました。

Nigel Cabourn

Nigel Cabourn × CONVERSE – ALL STAR N-C HI NATOグリーン 16,800円

かかとの部分を見ると、見慣れたあのマークが。

Nigel Cabourn

なってステキなコラボレーションなんでしょう。

まず目を引くのが、過酷なトレーニングに耐え得るために装備されたトゥのごっついキャップ。

そしてシューレースを通すハトメの最上部はDカンにすることで、素早い着脱が可能に。

そして本体の素材は先程も登場した超高密度コットン「ベンタイル」を使用。

その高い耐水性ゆえに通気性が落ちる点をカバーするのが、内側と外側に装備されたベンチレーション。

Nigel Cabourn

しかも雨水対策としてメッシュを施すという細部へのこだわりにはもう脱帽です。

よく見かけるミリタリーシューズと一線を画す機能とこだわり凝縮の逸品ではないでしょうか。

こちらはリニューアルオープンして取り扱いを始めたミリタリーのアンティーク雑貨のショーケースに並ぶアンティークウォッチ。

Nigel Cabourn

数十日かけて入念にオーバーホールされているそうですよ。

ミリタリーのアンティーク雑貨はほとんどが一点物なので出会い自体もとても貴重ですね。

そしてこちらは世界初、レッド・ウィングとのコラボレーションで誕生したブーツ。

Nigel Cabourn

Nigel Cabourn ×  Red Wing Dr.Munson boots 49,875円

って、サラッと言ってますけど、

世界初ですよ、世界初!

マンソン・ラストと呼ばれる約100年前にマンソン博士により陸軍の歩兵部隊のために開発された、疲れにくく歩きやすい靴を実現する伝説の型が使用されているそうです。

アッパーはオイルを含んだラフアウトレザーで、スエードなどとはちょっと違う粗く武骨な印象を受けます。

存在感のあるシューレースは、ナイロン並みの強度を誇るレザーのものが採用されています。

そしてライニングはハリスツイードが施されており、保温性と耐久性も間違いないですね。

Red Wingの伝統とNigel Cabournの経験とこだわりが融合した究極のミリタリーブーツはまさに一生モノ以上。

 

定番アイテムを中心にNigel Cabournが超マニアックだという意味を存分に教えていただきました。

ファッション音痴の中目黒新聞でも、ヴィンテージへのリスペクトより紡ぎだされたその世界観に引き込まれ、やっぱりこう思いました。

カッコよすぎ!

 

この後、すぐ近くの旧店舗も案内していただきました。

Nigel Cabourn

こちらは「何でもスペース」として生まれ変わったそうですよ。

屋号は「103(ワンオースリー)」に。

Nigel Cabourn

現在は、Nigel Cabournなど英国や米国のブランドアイテムなどのショップとして展開中。

イベントやブランドのポップアップショップ、予約会、展示会など、様々なことに活用していくとのことで、目黒川沿いのとても気持ちの良い場所でどんなことが開催されるのが楽しみです。

Nigel Cabourn

何でもスペースってことは中目黒新聞でもお借りできるんでしょうか?

 柴山さん

ええ、もちろん、何か面白い企画を一緒にやりましょう。

中目黒新聞

へ~、では今度相談させてください。

 

と、気軽に言っていたことがホントにすぐ実現するとは・・・

 

FLAGSHIP STORE「Nigel Cabourn, THE ARMY GYM」の開店、WOMAN LABELの本格始動、そして何でもスペース「103」と、今後も益々目が離せませんね。

マニアックなNigel Cabournのウェアを実際手取ったらもうその魅力にハマり、貴方がマニアになってしまうかもしれませんよ、Nigel Cabournの。

 

 

Nigel Cabourn, THE ARMY GYM FLAGSHIP STORE
所在地:目黒区青葉台1-21-4
TEL:03-3770-2186
営業時間:11:00―20:00(不定休)
HP:http://www.cabourn.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/NigelCabournJP

103
所在地:目黒区青葉台1-21-11
TEL:03-6416-0768
営業時間:12:00―20:00(不定休)
Facebook:https://www.facebook.com/103nakameguro

Nigel Cabourn, THE ARMY GYM FLAGSHIP STORE

103

 

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