「中目黒の桜へカヌーでGO!」<後編> 目黒川をカヌーでスイ~っとしながら桜を動画で紹介したい、という企画は成功したのか? 2013.3.28
カヌーで中目黒を目指し 目黒川の桜を動画で見よう!という思い付き企画
「中目黒の桜へカヌーでGO!」<後編>
前回の記事では、企画の準備と本番当日の途中までをお届けしました。
許可申請を行い東品川海上公園の桟橋の使用許可をいただき、GoProのアクションカムをカヌーに取り付け、桜前線が猛スピードで北上してきたため、テストに設定していた3月23日(土)にぶっつけ本番で挑むことに。
そしてゴール地点の中目黒を目指し、予定を大幅に遅れてスタートしたアウトドア野郎が駆る中目黒新聞桜号が目黒雅叙園脇の太鼓橋に現れたところまででしたね。
果たして、
中目黒まで到達できたのか?
バッテリーは持ったのか?
動画は撮れているのか?
約5.5kmのコースをおさらい。
より大きな地図で 東品川海上公園⇒中目黒 を表示
「後編」は、カヌー部隊のスタート前の様子からをお届け。
ついに迎えた本番当日、3/23(土)朝10:00。
予定の30分押しで「東品川海上公園」に到着。
えっちらおっちらとカヌー(分解可能なフォールディング・カヤック)を背負って公園内を桟橋へ向かいます。
分解可能で公共の交通機関で移動可能、とは言え15kgほどあるのでそりゃ結構デカイし重いんです!
しかし、こちらの公園の桜も見事に咲きほこっていますよ。
最高のタイミングに巡り合わせたことに感謝ですね。
桟橋のある水辺のデッキに到着し、まずはカヌーのアルミフレームを組み立てます。
骨カヌー完成の図。
そして船体布を被せ、もろもろチェック、調整し完成です。
一気に工作した発泡スチロールの土台をストラップで固定し、GoProも装着!
GoPro付きの赤いカヌーがアウトドア野郎が乗る中目黒新聞桜号、青いカヌーは携行者としてお付き合い&スチール撮影もtて手伝ってくれるカヌー経験豊富なM氏が乗る桜2号。
とりあえずGoProの動作確認。
GoPro自体にディスプレイがついていないので、iPhoneとWi-Fi接続し、画質の設定や撮影できているか確認します。
おぉ、おぉ、いい感じにちゃんと公演の様子が写っていますね。
動作確認も取れたので、いよいよカヌーを水面に降ろします。
こちらが使用許可をいただいた超ありがたい「桟橋」様。
前日に桟橋を管理されている「旧東海道品川宿 周辺まちづくり協議会」の方にお借りした鍵を使い桟橋を使わせていただきます。
そういえば、東海道品川宿で素敵な出会いがありましたよ。
対応していただいた竹中さんがナイスガイで、
「カヌーでGO! 応援しますよ。目黒川の上流と下流で地域を盛り上げていましょう!」って、
めちゃめちゃハートフルでした!
竹中さんがいらっしゃった「品川宿交流館」は、観光情報センターや無料休憩所、ミニギャラリーなどがある「東海道の歴史性を活かしたまちづくり」を目的とした施設で、駄菓子屋さんもあってほのぼのできるステキな所でした。
さて、本題に戻りますが、いよいよ超ありがたい「桟橋」様からカヌーを水面に降ろし、今度はGoProがうまいこと桜を撮れるように取り付け角度の調整をします。
左右の傾きがないように水平を取り、水面から桜~空までいいかんじに画面に収まるよう調整するのになかなか手こずりましたが、最終的にこんな感じの勇ましい角度に設定。
これで準備完了。
リスケした予定出発時間の10:30を大幅にオーバーし、11:35。
では、そろそろ、行っちゃいますか~!
長時間待たせている地上部隊にスタートの連絡を入れ、ブーブー言うのを「茶でもしとけ!」とたしなめ、いよいよ中目黒を目指して11:40出航!
カヌーから見る最初の画はこちら。
臨場感伝わりますかね~
「あれ? 動画じゃないのかよ、おい?」
というブーイングが聞こえてきそうですね。
まぁまぁ、もうちょっとだけ我慢してお付き合いください。
最初に通過した橋は海岸通りの「昭和橋」。
橋の下くぐるのって独特の感覚です。
この後、「洲崎橋」「新品川橋」「品川橋」を立て続けにくぐり、荏原神社に繋がる、赤い欄干が印象的な「鎮守橋」に到達。
既にこの辺りから桜がいいかんじにキレイです。
いやこりゃえ~ですよ!
続いて「荏川橋」「京浜急行本線の新馬場駅でもある橋梁」、第一京浜の「東海橋」をくぐりスイ~スイ~っと前進。
この辺り、海のような川のような場所ですが、きれいな水です。
「要津橋」を通過し「JR東海道本線等橋梁」へ。
M氏と時々前後入れ替わりながら進みます。
「御嶽橋」を通過し、「JR各線が走る橋梁」では新幹線の通過を目撃、こいつは縁起いい!
「大崎駅」の近くまで来ましたが、まだゴールの中目黒までの行程の1/3。
念のためGoProのバッテリー残量を見ると、
んげ! バッテリーもう1/3しかないっす。
バッテリーの減りが想定以上に早い・・・
残りの行程:2/3
バッテリー残量:1/3
だーいぶ、マズいっす~
動作確認に時間使い過ぎたのかも・・・
このままでは途中でバッテリー切れになり、肝心の「中目黒エリアの桜」動画が撮れない!
ということで、いったん電源をOFF。
スタートからゴールまでの全編の収録を断念するという大人な決断をくだしたアウトドア野郎。
急いで行かないと行けないプレッシャーからは解放され、一瞬緊張の糸が途切れそうになりますが、雲行きも怪しいので安全第一を心掛けつつも先を急ぐことに。
山手通りの「居木橋」が見えてきました。
「居木橋」を通過するともうゲートシティ大崎の横。
両岸の満開の桜が美しく、近代的な風情と桜のコントラストが素敵です。
「森永橋」「小関橋」をくぐり、向こうには五反田の高層マンションが見えてきました。
「鈴懸歩道橋」通過。
「御成橋」をくぐり、IMAGICA東京映像センターを通過し、大崎を後にします。
「山本橋」を通過し、プラウドタワー東五反田脇の広場前を通過。
岸辺でお花見している人たちとの距離がとても近いです。
中には「がんばれ~」と手を振ってくれる人が結構います。
照れくさいような、嬉しいような、ちょっと感激です。
目黒川、ハートフルじゃないか~
「JR山手線等が走る上目黒川橋梁」「ふれあいK字橋」「東急池上線橋梁」を通過し五反田の街中へ。
大体この辺が中間点。
バッテリーもピンチでしたが、体力も思いのほか消耗してきました。
二の腕とおケツが痛い・・・
さっきから写真がブレたりしてるのはおケツ痛のせいでした。
でも五反田を過ぎればいよいよ最高の眺めが拝めるはずの絶景ゾーンに突入ですよ。
おケツの痛みを忘れるために、動画がうまく撮れ、記事になり、みんなに喜んでもらい、まぁまぁモテてしまうの図で頭の中をいっぱいにしてごまかすクラシカルな作戦を開始。
しかしアウトドア野郎、「モテ図イメージ作戦」に没頭しすぎて、この辺りのスチール写真を撮るのをすっかり忘れてしまいましたのでこの後の数百メートルは文字オンリーで。
「大崎橋」通過。
桜田通りが走る「五反田大橋」通過。
「本村橋」通過。
首都高速2号目黒線の「谷山橋」通過。
そして「市場橋」「亀の甲橋」「東急目黒線橋梁」の橋3連ちゃんをクリア。
この先の緩やかな右カーブを曲がると、中目黒まで約2kmのロングストレートに突入。
その最終コーナーに差し掛かったところでふと我に返ったおケツ痛のアウトドア野郎、再びスチール撮影を開始。
それにしても桜が素晴らしいです!
また、この辺りは護岸が高いためか、水の上は地上の音がほとんど聞こえてきません。
きっと道は人でいっぱいなんだろうな~、などと想像しながら漕ぎ進む水面は静まりかえっていて、時折ヒラヒラヒラ~と落ちてくる桜の花びらが幻想的な印象をより強めます。
もうすぐカーブを抜け、地上部隊が待つ目黒雅叙園が見えてくるはず。
!!!
そういえばGoProの電源を入れ直さねば!
ここで慌ててGoProの電源をON。
そしてカーブを抜け、
果たして、ゴール地点の中目黒駅手前の目黒入船場までたどり着けたのか?
ここからは、
企画の主旨である、
一応、フルHD画質でご準備した、
「カヌーでGO! な動画」で
お確かめあれ!
おかげさまで、無事、中目黒に着いちゃいましたよ~
アウトドア野郎が一番印象に残ったのは、動画が始まるあたりの雅叙園手前あたりから中目黒に至るまで約2kmの間の迫力と別格の美しさ。
おケツ痛も忘れてしまうほどでした。
もう少し晴れていればもっとキレイに空に映える桜を動画にも収められたと思うのですが、ぶっつけ本番で、満開の時期の桜を動画に収められた、ということで、ひとまずメデタシメデタシ。
入船場で地上部隊から食料と飲料の補給を受けたカヌー部隊は、つかの間の休息を取り、東品川海上公園へ向け復路を出発。
おケツをいたわりながら。
この後、動画でご覧いただいた行程の写真も載せておきます。
地上部隊が撮った写真と併せてお楽しみください。
目黒雅叙園手前。
TOKIOのリーダーが乗船してるテレビのロケ隊と遭遇し、ハートフルなスタッフさんたちが話しかけてくれました。
目黒雅叙園 横。すごい迫力。
雅叙園脇の遊歩道の賑わい。
地上部隊が待機していた「太鼓橋」は水面から見ると大混雑。
太鼓橋の上はこんなかんじ。
「あっ! カヌーだ」「いいな、いいな」「お~い」
と手を振ってくれるお花見に来ている皆さん、目黒もハートフル。
写真も撮られたりなんかして、アウトドア野郎が優越感に浸っているのではないかと思うと羨ましくなる地上部隊。
しかし実はおケツ痛に苦しんでいる状況を必死に地上部隊にうったえているアウトドア野郎。
太鼓橋を通過するアウトドア野郎。
通過したアウトドア野郎。(太鼓橋の反対側より)
そして目黒通りの「目黒新橋」。
下から見上げると立派さが際立つ目黒新橋。
「目黒新橋」を越えると両岸から大迫力で桜が垂れ迫る絶景ゾーンど真ん中に突入。
見なれたお馴染みの中目黒の風景も大きくなってくると元気が出てきます。
桜を独り占めしているような贅沢な気分に浸りながらスイ~。
一方で地上部隊は両岸から、この人混みをアメフトのランニングバックばりにステップを踏み、かき分け描き分けし、必死にカヌー部隊を追走。(ご迷惑おかけしていたらスミマセン。。)
「ふれあい橋」通過。
優雅です。
この辺りまで来ると以前の記事で紹介したこともある中目黒エリアです。
「中目黒エリアの目黒川沿いの桜の本数を実際に数えてみた」のスタート地点であり、「目黒川沿いを走る、おすすめジョギングコース」でも紹介した「田道橋」、目黒清掃工場、「中里橋」を通過。
橋の上も、両岸の遊歩道も大変な人出で、なんだかハッピーで爽やかな空気に包まれています。
久々の登場、M氏。お付き合い、ありがとうございました!
「なかめ公園橋」「田楽橋」を越え、とうとうゴール!
(アウトドア野郎、またゴールを間近にしてから、興奮のあまりほとんどカヌーからの写真を撮れず・・・)
ゴールに着いたのが12:57、約1時間20分程で到着。
ゴール地点の目黒入船場で出会った某アウトドアブランドスタッフのカヤッカー山口さんと談笑。
帰り道、勝島からきたベテランカヤッカーだというオジサマとカンパイ!
目黒川は川面も岸辺もとってもハートフルでした。
とにもかくにも、お疲れさまでした~
ほんとにだいぶテキトーな計画&ぶっつけ本番でしたが、何とかなっちゃいました。
それも、準備の段階からいろいろな方のご協力やご指導をいただけたからだと思っています、本当にありがとうございました。
当日は、たくさんの方に手を振っていただいたり、声援をいただいたり、励ましていただき、感激しました。
来年は・・・
思った以上に大変だったので、体当たり企画にしても、もうちょい楽な企画にしたい、と思ってます、というかアウトドア野郎はそう思ってます(笑)
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